2011年8月13日土曜日

50 Fresh Letterpress Business Cards


夏の日のクロネコ。

日差しが強いとより一層精悍に見えますなあ。

見た目誰より暑そうだけど。



どもどもこんばんわ。

某山本さん家のリンダさん風に言いますと、「もうどうにも日焼け皮むきが止まらない」NAWOでございます。


旅行の二日目に一日中海で遊んでたり寝てたりしたのがいけなかったのか。

背中と腰とふくらはぎは真っ赤っか。

顔面は日焼け後の皮がめくってもめくってもどんどん剥けてくるのでキリが無ぇ。

ガムテでピタピタやっててもキリも果てしも無く、油断すると新品のガムテ一本使ってしまうような勢いなので止めました。


なんだあの皮。

剥いても剥いてもどんどん剥ける。

このままずっと剥いてたら、私の顔も小顔になるじゃないの?

もしかしてこの方法って、新しい小顔美容の方法を編み出してるんじゃないの?私ってもしかしてスゴイ?エステに売り込む??

・・とか、また妄想が暴走してましたね。スイマセンスイマセン。


ま、昨日は3日も旅行に行っていきなりの仕事だったので、どうにもこうにも浦島太郎状態でしたのでね。なんか現状把握してるだけで一日終わってしまった感がどうしても抜けきれませんけども。

今日は二日目なんで

「えーっと、どうだったっっけかー」

なんて一言でも口にしようものならおそらく事務所5階の窓から放り投げられる勢いかと思いまして。

朝から気合い入れて顔の皮剥き・・・じゃない。仕事に精を出しておりますけどもね。


休み明けの仕事の段取りを色々考えて、その次にしてましたのがちょい久々の名刺の作成のお仕事。

ここんとこアルバムにかかりっきりでしたのでね。こういう一般物のお仕事はちょい久しぶりのような気がするんでございます。はい。

とは言いましても、町中のスピード名刺じゃあありませんので、色々デザインやら何やらを考えまして、どんなお仕事で、どんな使い方で・・・とか考えて案を起こすのですけどもね。


名刺ってのはちっちゃいですけども、色んな加工が出来るものでもありまして。

その加工も追い始めますとキリも果てしも無くなるんですけどもね。

用紙のセレクトから、印刷の方法、色や箔押しや型抜きなど・・・挙げるだけでも★の数ほどあるのですが。

ですけどもいかんせん通常の印刷以外の加工。

結構多いのが「箔押し」って言いまして、金や銀の箔をマークや飾り罫に使ってワンポイントにするってのだとか。

これって名刺にさりげなく使ってあると、とても上品で良いのですけどもね。

実は結構コストが高い。


500枚名刺を作る上で、それぞれに5cm四方以内の大きさの金色のピカピカの箔を入れるとして。大体安いとこで追加料金が15000円〜20000円くらいかかります。

今スピード印刷で頼むと、両面モノクロだったら500枚で3000円とか5000円くらいでやってくれますのでね。

名刺の印刷代金の、既に3倍以上のコストをかけないと、あの箔押しってのは出来ないんですよねえ。


ま、何事もさりげなく。でも粋な使い方するのがジャパンモダンじゃないかなー。とか思う私としましては、コストはかかりますけどもこういう隠し技的なコストの掛け方も結構好きではあるのですけども。



そういう加工の中で、もう一個私が個人的に気に入ってるヤツがありまして。

それが「活版印刷」てヤツなんですな。

外国語で言うと、「レタープレス」って言葉になります。


名刺の案を練ってるうちに見つけたサイトで、そのレタープレスの美しい名刺を何種も紹介してるとこがありましたのでちとご紹介しましょうかねと。





Design modo 
-50 Fresh Letterpress Business Cards-




50種の美しいサンプルが見れますが、その中で気になったものだけご紹介。









こういうレタープレスの名刺ってのは、なかなか写真では解りにくくてですね。

一番良いのは、手に取った時にわかるんですけども。


見ると解るのですが、用紙の上からプレスしてますので、こういう凹みができるのですけどもね、

凹みが出来る、、というか、その凹みを活かすために、用紙も通常の名刺とは比較にならんくらいの分厚い紙で作るのですが、

その厚みからくるどっしりした安心感の中に、文字や模様の凸凹した感触が、見た目の控えめなエンボス加減よりも印象に残るもんなんですね。


ただ、本当の活版印刷ってのは、今のDTPが全盛期になってきた頃に、それまで沢山いらっしゃった職人さんがほぼ全員居なくなってしまいましたので。

ようは版画と一緒で、細かい金属ブロックや木のブロックを組み付けて、それを名刺サイズに組み立てる。という技が必要なのと、その文字や模様を表現する金属板が必要だ。と言う事で。

今の日本では箔押しよりも更に目が飛び出る価格でしか、この活版印刷をしてくれる業者さんはございません。


ちなみに活版印刷じゃあなく、それっぽく見せる方法で、通常印刷する際に、その印刷の版をベースにして、別でアクリルだとか強化プラスチックで型押し専用のブロックを作ってもらい、印刷後にそのブロックでプレスする。

という、活版印刷風に加工する技術も今は印刷屋さんでは行っておりますけども。


活版印刷に比べるとコストは安いですけどもね、それでも500枚で数万は追加料金をとられますです。



私の昔努めておりました、総合印刷の会社でもですね、マックさんでDTPするのがどんどん普及していきまして、

その時期にそれまで活版印刷で職人さんとして頑張っていたオヤジさん達を、嫌がるPCの作業環境に放り込んで、馴染めない方はリストラする。

なんというもう見てる方が嫌な感じのする会社の運営に私もうんざりしておりまして。


その頃からその職人さん達の作る版の美しさや、文字や行間など、文字組に対する美学や神業を見ていました私としましては、

「絶対その内、この職人さん達が必要になる時期が来るに違いない」

と思っていたのですけどもね。


印刷も、今はやれオフセットだオンデマンドだと色々言っておりますが。

元を正せばただの版画やん。というのが私の考えだったり。

そういう意味でも、この活版印刷ってのが原点の版画に近いなー。と思う私なのでございます。



ま、仕事で制作してる名刺ってのはどれも基本コストってのが決ってますもんですのでね。

日本で今この活版印刷で、オリジナルのデザイン入稿して。文字組もしてもらって。。。となったら、1000枚印刷しても1枚当たりコストが数百円から1000円くらいになってしまうかも。

そう考えるととても現実的では無いんですけどもね。まあ仕方ない。

海外はこういった活版で印刷してた時の機械だとか人だとかってのも結構沢山残ってるようですので。

ですので海外で作るほうが安いのかもしれませんけども。

活版印刷の名刺だけでこういったギャラリー的な記事が出来たりする背景には、その版画っぽさに惹かれる人もまだまだ沢山居るのですな。




と、まあそんな訳で。

今日はちと名刺印刷のお話なんかを一興。

いつかは私も自分自身で活版組んで、自分の名刺ってのを自分で刷りたいなーとか思ってますけどもね。

一体いつの日になることやら。。


ではそろそろまた仕事に戻りますかね。

また明日お会いしましょう〜

皆様ごきげんよう〜〜


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