2010年6月12日土曜日

あなたが神か。

風邪ひいた。(´・ω・`)


ハイアンプルエース内服液とエスタックイブとヒエピタとアクエリアスでドーピングしながら自宅で作業中のNAWOです。


写真もそれに合わせて・・・ケフンケフン


数日前にmasahiroさんが風邪引いたという話をツイッターで聞いたにもかかわらず、自分も同じ目にあってしまうとは。

尻出し写真を喜んで見てしまった呪いなんでしょうか・・・


ま、なにはともあれ今日もBLOGは更新するんですが。(´・ω・`)


昨日は写真の合成修正の話しで、私が写真をデジタルで触るようになった時の「師匠」の話しをという事でしたっけか。

前の記事でも何度か書いてはいるんですが、私は今のブライダルの仕事の前は、卒業アルバムをメインに一般物やWEBをやってる印刷会社に勤めておりましてですね、そこで日々ハードワークしてたわけなんですが。

まあその会社もけっこう大きい会社でして、印刷といっても部署が山のようにありましてですね、私は「DTP室」と「デザイン室」というとこに属しておりまして、その会社の前半は「DTP室」で、後半は「デザイン室」で仕事をしておりました。

「DTP室」というのはその名のとおり、印刷物の版下を作成するオペレーターがぎょうさん居まして、大きな部屋に数十台マックさんとデカイモニターが並んでる「版下データ製造工場」ですね。

前に書きましたゾンビはこちらで主に製造されておりました。

で、私はデジタルの基礎知識は殆どここで勉強させていただいたんですが、主に卒業アルバムを扱うので、写真の扱いが何しろ多くてですね。

正確な数は私も把握してないんですが、北海道から沖縄まで、おそらく数百では効かない数のアルバムの原稿がDTP室に入稿されて、それと同じ数の版下が出て行ってたと思います。

卒業アルバム自体がまあ言えば写真のカタマリみたいなものですので、一冊につき写真も恐ろしい数が入稿されるんですが。

それだけ沢山の写真があれば、当然合成や修正依頼も沢山あるのは当然。

まあその中でこの前のパン○修正やらいろんなことをしなくちゃならんわけですね。(;´∀`)


その頃はまだデジタルカメラ全盛期になる前でしたので、写真は当然ネガか紙焼き入稿でして、修正や合成も沢山ありました。

ですが、あくまでDTP室ってのはオペレーション主体ですので、求められるのは、

「いかに早く、ミス無く、綺麗に仕上げるか」

という一点につきますので、1枚の合成に何十分もかけてたら駄目駄目です。
なので皆必死に競い合って、そういった合成や修正を仕上げてました。

その時は合成や修正の写真に関しては、「合成修正指示書」というメモが原稿と一緒に回ってくるんですが、内容はっていうと、

「24Pの6-Bクラス集合写真最後列右から2番目生徒、学校除籍のため集合写真から抹消」

とかいう感じで冷たく書かれてまして、それをサッサと仕上げて次の工程に回す・・てな感じです。

ですが中には、その指示書見て体が固まるようなものもあります。

「1P見開き使用の学校全体空撮写真、撮影時に校舎工事中だった為校舎にかかってる工事ネットが邪魔、全削除」

とかですね。

「151P見開き使用の校舎写真、撮影後に新校舎増築の為、現写真右側に新校舎合成(別角度からの新校舎写真素材あり)要パース等調整、違和感無いように」

とか、まあ見事に事務口調でエゲツナイ事がまわってきます。
そら見た瞬間固まって考えるわ。(;´Д`)

あくまでDTP室というのは速度優先なんで、自分でやって相当時間がかかると判断した場合には、上司等に報告して他に作業できるものにやってもらうって事になっとりますが、

部長に「これやってると中ページ組む時間なくなっちゃうんで、他でおねがいします」と行って回すんですが、結局誰も出来なくて、自分のとこに戻ってくるって事もよくありました。

そういうときにはどうするかってと、そのDTP室にいる師匠にお願いするんですね。
ま、ほんとは課長なんですが、私はいつも「師匠」と呼んでました。

まあ小汚いヒゲ面のオッチャンなんですが、こと写真の修整合成に関しては訳のわからないスキルを持っていまして、しかも驚くべき速さで仕上げるという人物が居はったわけです。

上の校舎工事中のネット取り外しの合成は、校舎の写真素材が無いのにたかだか10分であげてきやがります。恐るべし。

前にも書きましたが、合成や修正てのも、素材となる写真があればそんなに苦労することは無くてですね、校舎のネットを外した写真を作ろうとするならば、ネットのかかってない写真があれば、それを合成して、一枚の絵にすればいいだけのことなんで、意外に簡単なんですが。

この人のすごいとこは、素材があろうとなかろうと、何でも作ってしまうというとこでした。
一部のオペレーターは、「ドラえもんのおっちゃん」て呼んでましたが。(´∀`)

一応、お客様からは合成修正は別途で料金をもらってますから、当然見てわかるような合成は出来ませんし、しかもオフセットで印刷するとなると、写真もかなりの解像度で印刷されますから、ごまかし云々もできません。なので非常に問われるクオリティーは高いんですけどね。

まあその師匠も、常時は他の仕事にかかってますので、いつもいつも手伝ってくれるわけではありません。たまに缶コーヒーを持っていったり、タバコ差し入れしたりして、ご機嫌とってるからしてくれるんです。

日頃の根回しが大切だということも勉強したなあ・・・・(;´∀`)

印刷会社に勤め出してすぐは、私もDTP自体が殆ど初心者でしたから、この人に色々教えてもらって色々怒られながら覚えていきましたです。

時にはマウスでこつかれながらも。(;´Д`)

そんな師匠でも、時間のかかる合成もありました。

中でも話しは二つあるんですが、一つ目は、

「12P使用の6-3組集合写真、前から2列目左から4人目女子生徒、完全に横向きなのでカメラのほうに方向転換」

というものでした。

写真見ると、なぜかわかりませんが、完全に真横向いとります。
まあこういうときは、他の運動会やら、文化祭やらのスナップから写真を探して合成すんですが、

・・・・・無い。

・・・・・・・どんだけ探しても一枚も無い。

写真館さんに問い合わせても、その子の写真が無い。

なんでも不登校の子だったとか・・・・

最初は部長が写真館さんに「これは物理的に無理です」て電話しようとしたときに、師匠が

「あ、ちょっと俺データ持って帰って、家でやってみるわ。明日まで時間ちょうだい」

といって、持って帰っちゃいました。

有名人とか、顔を知ってる人ならば、素材が無くてもだいたい想像で写真作ったりできるもんですが、それにしたって相当時間かかりますし、コレに関しては全く顔を知らない子供で、素材といえば
完全に横向きの、しかも顔の横幅もわからないような写真。

なんぼ師匠でも、これは無理だろ・・・・

で、次の日。

「おう。一応出来たけど、この顔であってるかどうか確認してくれー」
といって、写真館さんに確認したところ。ばっちりOKでした。


あなたが神か。(;・∀・)


そう思いました。

後で色々方法は聞いたのですが、それより何より、顔の輪郭とか体格とか、服の柄とかは想像で書き足したと聞いて、さらにビックリ。

しかも作業時間自体は一時間もかかってないとか。

でもフォトショップでレイヤーの数が半端なく増えるので、会社のマックさんでは時間がかかるので、自宅に持って帰ったとの事。

さすが師匠!そこにしびれるあこがれる!


あともうひとつは、ちょい感動するエピソードなんですが、風邪でどうも頭がまわらないので今日はこのへんにして、明日にでもまた続きを書きたいなと思います。

てか、寝よ。

ではでは・・・・・・・

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