2010年10月23日土曜日

Uさんにささぐパート3

補色の代表 赤と緑。

どもどもみなさまこんばんわ。



今日は営業風味な言葉で始まらずに済みましたね。

でも別にお休みでもなんでもございませんNAWOです。


え?なんですか?今日は土曜日?

もうそんな曜日なんですかそうですか。


私はまだ水曜くらいだと思ってましたけども何か?



まあ人間こう忙しいとですね、本当に時間の概念なんかどうでもよくなってきますものでしてね。



ちょい昔の話ですけども、私がまだ大きめの印刷会社さんに勤務してました頃は、一般の印刷物ですとか、卒業アルバムを作ってたのは前々から申し上げておりますのでいいんですけども。

その卒業アルバムってのもですね、やはりシーズン物ですので、

デザイン業務もDTPのオペレーションも、写真の分解やなんかも、全ての作業がだいたい10月くらいから、年明けの2月くらいまで続くわけなんですけどもね。


だいたい秋の紅葉の時期くらいから、DTP室には悪臭と死臭が漂い始め、朝の始業チャイムには、徹夜後の椅子寝や床寝のゾンビ達が呻き声とともに作業を始めるような状況が続いていくわけなのですけども。


ですけどもそういうゾンビ状態のDTPでの編集業務ってのも、永遠に続く訳ではありませんでしてね。

DTPっていうのは、あくまで「版下」データを作る仕事ですので。


版下データが完成したとこで、それを肝心の「印刷」と「製本」の行程に回さん限りは、最終卒業式のその日までに、アルバムを納品する事は当然出来無い訳です。



DTPも含めて、版下データが大量に出来上がった = 印刷製本行程が地獄の忙しさになる。というのは、まあ嵐山の山に居ますサルでも解る事なんですけども。

印刷工場も緊急にアルバイトさんを大量に募集して、24時間体制で印刷製本ラインを回し続けていくんですけどもね。


でも超繁忙期になりますと、その工場にたとえ何百人居たとしても、人はぜんぜん足りない訳でございます。


ですのでDTPやデザイン室のスタッフも、ある程度データの作成作業が終った後はですね、決まって今度は朝一番から大型のワンボックスに乗せられて、ドナドナドーナードーナーな具合に印刷工場に応援に行く訳なんですね。




でもって、超多忙な印刷工場の中は、まあ工場って言うくらいなので、窓もありませんし、外気もそんなに入らないとこなんですけども。


というよりも、DTPのよにデータを扱うのではなく、「紙」を扱う仕事なので、

日差しや湿気も入りにくいようになってる都合上、窓は無いのが当然ですし、温度や湿度に至るまで、完全に空調やらで調整されてますので、或る意味すごい良い環境なのですけどもね。


ですけどもそういう環境の最大の欠点は何か解りますかね?


それは「時間」とかの概念が全く効かなくなるって事なんですねこれが。



そこでのハードワークな話も話し始めますとまたまた嫌がらせの如く長くなっちまいますので、またの機会のネタにとっとくとしまして。

今働いておりますとこの事務所は、窓もありますし、空気も入替できますので、そんな時間の概念が無くなるってことはありませんけどもね。


ですけどもやっぱり仕事が忙しくて集中する時間が長くなってくると、ふと気がつくと夕方だったり、夜だったりってことが多分にある訳でして。

まあそこで夜とか思えるだけまだまだ全然余裕で人間らしいとは思いますけどもね。



でもって、前から続いております、デジカメにはまったUさんに捧ぐシリーズもとうとう三回目になっちゃいましてね。

こうやってグダグダ前フリ書かなきゃ、こんな引っ張らなくても済んだだろうなんて言う人は沢山いらっしゃいますけども。


いいじゃないすか。すこしぐらいだべってもねえ。


まあ本題はそんなに大したこと書いてませんので、それを補完する為に必要な儀式みたいな物だということで・・・

あるていどこうやってボリュームあるほうが、なんだかすごい事書いてるように見えませんかねどうですかね。ああまったく見えませんかそうですか失礼しました。




ささ(汗)じゃ続き書きますか。


最初の1回目は「線」

で昨日の2回目は「形」「立体感」「質感」

にそれぞれ着目して、それの面白いものを見つけて撮影してみたらどうですか?って感じだったんですけどもね。


今日はその次にこれ見て面白そうだったら撮ったらいいんじゃないの?という物で、写真で一番重要なものであろうという

「色」

について。



基本色ってのは、まあどんな状況でも、何にでも付いてるものでしてね。

中にはモノクロの写真でないと出ない色ってのもあるのはありますけども、

でもデジカメ全盛期の昨今では、あえて彩度を排した写真を狙うよりも、色に注目して撮影する事のほうが圧倒的に多いと思いますけどもね。



でも、そういう色に注目する時でも、

それぞれの色の関係性ですとか、簡単な色の組み合わせによる心理的効果やなんかも知っておくと、もっと写真に納める場面を探す時に楽しくなったりするもんです。



カラーと言いますのは、明度・色合い・彩度という3つの素材から出来てるものでして、それぞれの色が独立して個性を持っています。


赤や黄色、オレンジなんかのカラーは

「エネルギー」「面白さ」「動き」「活発」


青だとか緑は

「安らぎ」「癒し」「慰め」


とかのイメージを与える効果があり、大きくわけて暖色系と寒色系とで、上記のような印象を受けます。


こども服やなんかで、こういった暖色系が多く使われたりするのも、元気よく活発なというイメージでつかわれる事が多いのですね。


暖色系に限らず、こういう「原色」を沢山使用した写真や絵と言うのは、それだけですごく賑やかに、それでいてかわいらしく感じる事もできます。

印象の残りやすいような写真を撮る!ってとこには、こういうカラーにより受けるイメージというのも考えながら撮影すると、色々意図するイメージに近いものができやすいんですね。


たとえば子どもの写真を撮る時に、

背景が何にもない、コンクリートのグレーの壁の前で撮るよりも、

原色の鏤められた、公園の遊具の前で、その遊具をわざと単焦点の望遠でぼかして撮影してみるとか。


それだけでもその写真から与える印象は全く変わってくると思います。



で、もう一つは、色というのは「足し算」と「引き算」の色があるという事でして。


ここからはカラーホイールで説明しましょうか。


見ての通り、このカラーホイールで色の関連性が解るんですけども、

赤と青と黄色が「引き算」の色。

その3色のそれぞれ中間の色が、

紫、オレンジ、緑の「足し算」の色。

ですね。


赤と青を混ぜると紫、

青と黄を混ぜると緑、

黄と赤を混ぜるとオレンジ。


なのでそこから「引き算」と「足し算」の色と呼ばれるわけです。



でもって、上のカラーホイールには、それぞれ互いに反対になる色があると思うんですけども。

たとえば赤に対しての緑とか。青に対してのオレンジとか。

その対になってる色を「捕色」と呼んで、それらを組み合わせる事によって、お互いの色を補完しあい、強いイメージに変化する。という特徴があります。



皆さんもおなじみの。人によっては大好きな人も、大きらいな人も居るであろう、

「クリスマス」

これも実はこの補色の関係の色合いになっておりまして。


今回の記事のトップ画像は、そのクリスマスの補色である、「赤」と「緑」の関係の写真を集めた画像なんですけどもね。

まあ使い方によっては、補完しすぎて目がチカチカしてくる事もありますけども。



 ほかにもたとえば青とオレンジとか。


こんなふうに色合いとして補完しあうので、マッチングすることはもちろん、

その色が組み合わさってるだけで印象深くなったりもします。



ついでに紫と黄色も。


こういう具合に、マクロで近接撮影で、お花ですとか。

あと人によって好き嫌いは激しいかもしれませんけども、昆虫ですとか。


特に昆虫は好き嫌い的に撮影対象として危険かもしれませんけども、色彩の宝庫だったりします。

昨日話した「質感」とかの面でも、ここまでズームできると面白いものが発見できますので、レンズお持ちであればマクロにはまってみるのもいいかもしれません。


とにもかくにも、これもまた同じ話になっちゃうのですけども、

色んな「色」を見つけられるような眼を持つことも大事だよーって事なんですかね。




まあこうやって三日間に渡って、

「どうやったら普通のんじゃなくて、何か印象深くなるような写真が撮れるのん?」

というUさんのリクエストにお応えして記事を書いてきましたけども。

最終的には線にしても形にしても色にしても、基本的にそれを見つける「眼」がどうしても必要なんですね。そっからしか始まりませんので。

ですけども、別にそれは遠くに旅行に行った先で無くとも、本当にごくごく普通に日頃生活してます身の回りで、普段は興味もわかなくて見向きもしてない物ばかりに感じるかもしれませんけども、ちょっと角度を変えてみるとか、普通上からしか見てないものを真下から見てみるとか。

そういう感じで見方を色々変えてみたりする事から始めるのがいいんじゃないですかね。


その人それぞれで好きな物も違いますし、好みもありますし、

でもそういう好みが、ゆくゆくは撮影される方の「センス」とかになってくんでしょうしね。

なにより、「写真を撮る」為に、「色んな物を見る」のが好きであり続ける事が、プロであろうとアマであろうと、一番難しい事なんだろうなあと思います。


私の回りでも、そりゃあ本当に色んな種類のプロのカメラマンもいれば、昨日ドンキホーテで買ってきた10000円のデジカメで写真を撮り始めた人まで色々居ますけどね。


でも、たとえ昨日から撮り始めた人でも、長年写真を見続けているプロのエディターやデザイナーを唸らすような写真を撮る事もあります。



それは本当に「撮るのが好き」で、「見るのが好き」なだけから来てるんでしょうけども。

その基本的な「好き」が素直に出せる人ほど、人の心を動かす「画面」を知らず知らずに切り抜くんでしょうね。


まあでもね。Uさん。別にあなたの写真で誰かにお金もらうのでないのなら、本当に自分がいいなあーって思うもの、何にも考えずに撮るのが楽しいですよ。

せっかくの写真なんですもの、楽しくなけりゃ駄目でしょ。


というわけで、さんざん色んな事書いてきましたけども、基本楽しく嬉しく、これからも末永くUさんのカメラライフが続きますように。




プロでもね、なんかこう、撮影が仕事になりすぎてしまって、撮影自体が嫌いになってる人って結構多いんですよね。


そういう人みると、本当にプロのカメラマンは大変やなあ・・と思うと同時に、可哀想に・・・という気持ちにもなったりします。


だってその人も最初はすごく嬉しく楽しくシャッター切ってたと思いますのでね。

できればカメラを持つ人全員が、そうやって楽しく写真撮れたらいいのになあ・・

そんな風に繁忙期のブライダルフォトグラファー達に思いを馳せるのでした。




今日も頑張れ!我がカメラマン達よ。

私はシロクマ食べながら、MACの前で待ってるでよ。

何か失敗しても私が万全にフォローしてあげるから、思いっきり楽しく、色んな新しい事思いつくままに試行錯誤しながら、新郎新婦を撮影してきてあげてください。

きっとその楽しんで撮影してる姿に、撮影される側の新郎新婦も喜んでくれるはず。



作る側が楽しくないのに、もらう側が楽しくて嬉しい訳がないでしょ。

私達はそういう仕事してるんですからね。



とか言う感じで今日も締めくくるのでした。

まあ楽しくはしてますけども、どんどん雪のように積もっていく仕事はぼーっとしてても片付きませんのでね。

うひょうひょ言いながら、また私も作業に戻るとしますか。


明日から何書くかなあ〜

ま、明日は明日の風が吹くのさ♬ フヒヒ


ではでは〜アディオスでございます。

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