2010年8月18日水曜日

捨てカットなぞ存在せぬ。



どうもみなさんこんにちわ。


今日は自宅の用事で、ちょい朝はゆっくり目に起きて色々こちょこちょやってるNAWOです。


先日のお盆前に行きました旅行の時に日焼けした背中が、今になって皮がベロベロむけてまいりまして。

鏡の前で上半身裸で、必死に背中の薄皮をピリピリめくっていますと知らぬ間に一時間ほど経過してしまっていましてものすごく焦りました。


日焼けの皮むきは、なんであんなに集中してしまうのだろう。

なんであんなに面白いのだろう。



ペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリペリ・・・・



いやいや。そうではなくてですね(汗)



上の写真はEmilyさんという、ロンドンの写真家さんの、とあるウエディングショー向けの写真の一コマ。

名前からして女性のカメラマンの方だと思うんですけどもね。

写真はロンドンで賞をもらってるくらいの方なので、当然ながらすばらしいものばっかりなんですけども。


ウエディングの写真はもちろんのこと、美術写真として、自分の写真を販売するくらいの方みたいですので、まあ相当の方なんだろうなあと思いますです。



emilyquinton.com

こちらがWEDDINGのページのトップ。

もちろん写真だけじゃなくて、アルバムやなんかも作ってらっしゃるようなんですけども。




アルバムのサンプルも、このページの写真上の文字の中にある、
ていうリンクの箇所から見に行くことができますです。


日本ではあまり見かけないんですけども、海外のブライダルアルバムで意外と見かけるのが多いのが、こういった「横長」のアルバム。

ロケーションに恵まれていて、挙式や披露宴のスナップアルバムの意味合いよりも、ロケーションフォトや作品集っぽい写真の多い海外のアルバムには、こういった横長のもののほうが良いのかなと思ったり。







こちらで販売されてるQueensberry」のラインナップも、ギャラリーを見てる限りでは三種のうちの二種類は横長のアルバムですね。

いずれも本革を使った高級な装丁で、価格もそれなりの値段がついております。 




下の写真で上から撮ってる二冊はミニブックかな?
ページ数も相当多そうですねえ。



ウエディングのアルバムを作ってる業者さんや、デザイナーさんというのは、別にこういったカメラマンの方々だけではなくてですね。

私と同じようなお仕事をされてる方も、世間にはほんとに星の数ほどいらっしゃいますし、製本屋さんの中にだって、専属のデザイナーさんもいらっしゃいますけども。




日本国内に限った話しでは、そういう方々のサイトや見本も沢山見受けることが出来るんですが、海外でそういったブライダルにまつわる商品開発ですとか、アルバムの制作をメインで・・・・という業者さんは、私の探し方がマズイのかどうかわかりませんが、殆ど見ないのが現状だったりします。



いろんなキーワードで検索して、出てくるのはこのEmilyさんのような、ウエディングフォトグラファーさんのサイトで、その中の1コンテンツとしてアルバム商品やらがあるって感じですね。 



日本国内では、こういった関連を探していますと結構大手の業者さんですとか、いかにもなプロデュース会社とかが真っ先に出てきて、個人のフォトグラファーのサイトはあまり見かけませんけども、海外は逆でして。

結構著名なカメラマンの方々を筆頭に、まず「カメラマンありき」で表に出てきます。



ブライダルフォトというのは写真があってナンボの世界ですので、当然の成り行きといえば成り行きなのかもしれませんけどもね。


最近は日本でもその傾向が強まっていて、ブライダルフォトの業者さんの中でも、そういった個人のカメラマン自体を商品化してるところも増えてきました。

カメラマンのプロフィールと、それまで撮影した作品をWEBで公開し、気に入ったカメラマンが居たら仕事発注してください。みたいな感じですね。




ですけどもあれも相当リスクも高いと思うんです。


結局の処、人気のあるカメラマンというのは限られてくるのと、会場がバラバラでお仕事をされるブライダルカメラマンで、今迄全く仕事をしていない会場で、安定して良い写真を撮影するというのは、本当にすごい事なので。


上のように、ロケーション中心で、スナップが噛まない撮影であれば、そのカメラマンのセンスであるとか、個性みたいなものも出易くてアピールしやすいのかなーとも思いますけども、記録としてのスナップ写真中心となると、なかなかそれも難しいですから。


それと記録の意味を持たせるのであれば、シャッターチャンスを逃す=撮影失敗。という事にもなりかねないので、実は非常にシビアだと思うのです。


個性的で、なおかつ綺麗な写真が撮れる事を重視するのか。
それとも、二人のその特別な一日の記録として残すのか。


その二つをきっちりこなせるというのは、本当にすごい事なんだと思うわけです。


ですので、そういう苦労をして撮影された写真を使ったアルバムを、そのカメラマン自らが作る。という事になりますと、上のQueensberry」のような、白か黒かのバックに、丁寧に写真を貼付けていくだけの、本当にシンプルなアルバムになります。




でもって、カメラマンから言わせると、


「捨てカットなどというものは存在しない。」


と言い切りますので、全部のカットを収められるような、ものすごい分厚いアルバムになるわけです。


上のアルバムもそれで分厚いんですね。




私みたいな人間はですね、撮影しない代わりに、写真のレイアウトであるとか、向きであるとか、使用するカットのバランスであるとかを重視して、どの写真を選ぶのかを決定して、それからアルバムの編集をするのですけども。


それもカメラマンから言わせると、「なんでそのカット減らしちゃうの?」となるわけでして。


そこでカメラマンに、「このカットはウンタラカンタラ・・」と理由が全部説明できないと、カメラマンから怒られたり、拗ねられたりして、仕事がしにくくなってしまいます。


そりゃ、苦労して撮影した作品を、一枚でも減らされたくないって思うのは当然ですのでね。その気持ちも解るんですけども。


でも全部の写真を全部並べるのが一番綺麗か?となると、そうじゃないので私みたいな仕事もあるって事なんですけどね。




一番大事な事は、お客様にとって、その写真が、デザインが、レイアウトが、本当に一番良いものなのかどうかって事の一点に尽きますからね。


そのためであれば、カメラマンにだろうが何だろうが我慢はしてもらわないとね。


まあでもカメラマンにも自分にも、もちろんお客様にも、納得いかないような事だけはしませんのでね。ご安心くださればいいかなーと。




写真重視で、圧倒的ボリュ−ムのアルバムが良いってわけでもありませんし、デザイン重視の、超個性的なアルバムが良いってわけでもありません。


そのアルバムや写真集が、持つ人にとって特別であるかどうか。
これから何年も先に、また見る、見せられる存在であるのかどうか。
それが一番大事なんじゃないですかね。




昨日から本格的に仕事も忙しくなりつつ、お盆の間は一般物ばかりの仕事内容が、フェアの準備やらなんやらで再びブライダルチックになってきましたもので、何となく「何のために」をアピールしてるように見せかけて、実は自分への再確認をしていたりする私なのでした。


8月はさすがに暑いわ、お盆休みはあるわで、ブライダル絡みのお仕事は少ない状態ですけども、9月になるとまた少しずつ増加傾向にあるわけです。
少しずつ忙しくなっていくんでしょうけども、根本にある作るものに対する「意味」は、やっぱり忘れたくないなあと。


忙しすぎると、人間ってほんと簡単に忘れちゃいますからね(汗)
簡単な事ほど、忘れたら不味い事が多いです。


そんなこんなで再確認も終わった事ですし、またお仕事に復帰しますかね♪


それにしても8月ももうすぐ20日だと言うのに、この暑さ。
いつまで続くんでしょうね・・・・




皆様もこの暑さにおきをつけて・・・


ではでは〜

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