2010年10月9日土曜日

自分への土産は和紙と縮緬です。

本文と画像は全くこれっぽっちも関係がございません。

あまりに懐かしいので、思わず貼ってしまった。

後悔はしていない。

シロクマ買ってきます。



どうもみなさんこんばんわ。


今日は京都は雨でございます。


雨、雨、雨。


風景全体が、まるでフォトショップの「色相彩度」の調整レイヤーで、彩度-50にして、「トーンカーブ」で逆S字の補正をかけたよな、コントラストのとっても低い色合いになっとります。



つい先月は、エアコンが故障して暑くて暑くて悶絶してたのがまるで嘘のよに、こんだけしとしと雨が降ってもあのムッとした湿気は感じなくなっちゃいまして。


むしろ空気が乾燥してきてるのかわかりませんけども、雨が多少降ってくれてるときのほうが喉やお肌に優しい気がしたりしましてね。



夏の間は雨=絶対出かけない。っていうくらいにキライだった雨さんも、この時期になると濡れるの以外は結構好きになったりして。

まあ人間って本当に我侭勝手なのね・・・と私事ながら思ったりして。



ブライダルシーズンに突入してますこともありまして、私も結構深夜までお仕事してたりするんですけども。

つい先日、雨の秋雨の夜に、外で気がついたことがありましてね。


今の時期は、夜は草むらで色んなコオロギさんですとか、鈴虫さんみたいな「秋の虫」さんたちが、夜な夜な音楽会を繰り広げておられるわけなんですけども。

夜に鳴く虫さんといいますのは、秋の時期の今が一番多いようにも思いますけど、もちろん夏にもいるんですけどね。

奏でてる音楽や鳴き声には違いはありますけども、まあ沢山の虫の声が夜は聞こえるわけです。


でもって、昨日結構強く雨の降ってる深夜にですね、たまたま外に出る機会がありまして。

草むらが近くにたくさんあるところなので、ちょっと耳を澄ませてますと、結構な大雨にもかかわらず、虫さんたちの鳴き声が聞こえてるんですね。


で、ふと思い出しまして。


夏の暑い時期にも、同じ場所でこうやって雨の中で、少し耳を澄ます機会があったんですけども。

そんときは、雨はまだ降ってない時にこの場所に居て、そのうち雨が降ってきて・・・・というシチュエーションだったんですが。


その時にこの場所で雨に降られた時はですね、それまで聞こえてた虫の声が、雨が降り出すと同時に聞こえなくなってしまいまして。

というのは別に雨の音で聞こえないわけじゃなくて、虫さん達が雨で退散してはるのか、鳴きやんでしまった感じだったんですけども。


それが今の時期は、雨も結構「大雨」と言ってもいいくらいに降ってるにもかかわらず、虫の鳴き声は止む様子もなく、むしろ雨音に負けない!て感じで声が聞こえてきてまして。


夏の雨はそんな大降りでなくとも、何かちょっと恐さを感じてしまって。

秋の雨はけっこう降ってるのに、何かちょい優しさを感じてしまう。


そんな季節の違いも、そこいらに居ます虫さんの鳴き声とかから感じるのかなあ。。と思ったりしてました。



もう私の好きな、田んぼのカエルさんの鳴き声はさすがに聞こえませんからね。
その辺も夏の雨との違いなのかもしれません。

もう冬眠準備してるか。

カエルさん。ご苦労様。来年までゆっくり休んでねー。



まあ、カエルさんたちはもう冬のお休み期間の準備に入ってるわけですが、私も含めブライダル業界関係者と言いますのは、何かと今の時期が一番忙しい時期なものでして。

非常に波のあるこの業界だけに、今の時期忙しく無い=仕事干されてる。というものすごい解りやすい構図がございますもので、おそらく正月くらいまではこんな忙しさが延々続いていくわけなんですけどもね。


でも季節の変わり目なんかを感じれる気持ちってのは、やはり大事にしなきゃなあ・・・とか思うわけです。

何かが変化していく様子には、必ず発見がありますのでね。


良いにしろ悪いにしろ、それに気がつける気の持ち方をしとかないと、なかなかに製作業を続けていく上で出るものも出なくなったりしてしまいますもので。

高い素材集や、高価なソフトやハードがあれば何か作れるってわけでもなく、やはり最後には自分の中にあるもので試される事が多いですからね。大事にしなきゃなーと思います。



ま、ちょい秋のアンニュイな感じで気分的にしっとりと仕事をやってる私なのですけども。



皆さんは「テクスチャ」て馴染みありますかね?


私はアルバムも印刷物も色々作っておりますけども。

印刷機か、銀塩紙かの違いはありますけども、どちらも共通してるのは「紙」に写真や絵や文字が表現されるっていうところなんですけどもね。


色んなものを作る上で、表現方法として、

「手作り感」

ですとか、

「暖かさ・冷たさ」

などイメージを作るうえで、このテクスチャと言いますのは結構必需品でして。


・・・ってうだうだ言いましても私のボキャブラリーでは全く皆目見当つきませんので、解りやすく作ったもんで説明したほうが早いですかそうですか。



これはこの前作りました、安永壁産さんていいます、左官屋さんのハンディング&ポスティングちらし。

折込もしはったんでしたっけか?ちょいうろ覚えなんですんませんですけども。


このチラシは、簡単に言いますと

「壁の塗り替え簡単に安くできるので、みなさんもどうですかー??」

という告知のチラシなんですけどもね。

会社さんの名前が「壁産」てついてますのと、それと珪藻土を使った塗り替えのお勧めのチラシといいこともありましたので、実際に珪藻土の塗り壁の素材をテクスチャとして使っております。



その部分のアップはこれ。

全体壁ーてしますと重々しくて、なんとも「お気軽」な感じじゃなくなっちまいますので、タイトルとあとちょっとしか使ってませんけどもね。

でもナチュラルな自然な感じと、どうも左官屋さんってと見た目恐そうな職人さんが多いんですけども。そういうイメージを無くしてほしいって事だったので。

こういう風に使えば

「ああ、壁屋さんなんかな?」

とかも思ってもらえつつ、そないな恐いイメージは無いかなと。



もうひとつ、こちらは滋賀県すし感謝祭の告知ポスター。


なんでも11/1は寿司の日だそうでして。

10/25~11/30まで、感謝祭で色々やってますので皆さんおすし屋さんに来てねーってポスターです。

B2だったかな?結構大きい。


まあなんと言いましてもメインはお寿司ですのでね。まんなかにどーーんて桶寿司が鎮座されておりますけども。


背景は先方様の希望で、緑っぽい感じの色にしてほしいって事だったんですが。

ただ単に緑で塗るだけではなんとも味気ない、食欲も全く湧きやしないもんになってしまいますんで、うすーい緑がかったベージュの上に、ちょい布地のテクスチャを貼り付けて、その上にもうちょい濃い緑のモミジの影絵を適当にパラパラ置いてあります。


多分緑にこだわってはるのは、食品の中でも衛生面が相当重要視される生の魚を扱う業界ですのでね。

そういう意味から、清潔感や、清涼感も大事にしたかったのだろうなと思うんですけども。



ああ、拡大部も一応。

背景なので、近づかないとこういう風には見えませんけどもね。


テクスチャてのはさりげない脇役さんですので、あまり自己主張されて、主役のお寿司と喧嘩されても困るんでございます。

でも風合いと、物によっては先ほどの壁のよに、影が付くことで立体的に錯覚しますので。

奥行き間ですとかも出しやすいのですね。



じゃ、最後に一番よく使うであろう物を。

こちらは祇園の福住さんという旅館さんのパンフレット。

展開してる絵なんで全くよくわからんですねすいません。

、左右の黒い写真の入ってるとこが、裏側に織り込まれて、さらに二つ折にして完成という、

「巻き四つ折」

のリーフレットになってます。

京都にかぎらず、旅館さんや和の雰囲気を大切にする施設やお店さんでは、このリーフレットでも使っております、

「和紙」

のテクスチャが大活躍・・・・・・というよりも、たぶん必需品だと思います。


和紙と言いましても膨大な種類や色がありますし、産地によっても風合いが異なりますので、

たとえばどっかに旅行に行ったりしたときは、お土産屋さんなんかで、こういった和紙のものでありますとか、あとは縮緬(ちりめん)の布地を探したりするのが、ちょいとした趣味になっておったりして。


筆文字ですとか、西陣織の柄ですとか、色んなもので和を表現は出来ますけども、作るのがペーパーアイテムなだけに、一番しっくりくるのが和紙なんじゃないかと。


でも実は印刷物で和紙の風合いを出すのは、結構難しかったりするんですけどね。

色合いも、そのザラザラ感も、ものすごい微妙な色合いで成り立ってたりしますので。


PCのモニタでは、綺麗に見えてる和紙も、肝心のオフセットで色校出してもらうと、ただのグレー面にしかなってなかった・・・・なんて事もしょっちゅうあります。

使用するときは綺麗な和紙ほど、最終出力を何で刷るのか、その辺も重要だったりしますね。

オンデマンド印刷機の、ちょいと昔の出力機とかだと、上の福住さんのバックグラウンドの和紙も、ほとんど表現されません。ただの白地に、なんとなくところどころゴミみたいなのが付いてる?て感じになってしまいますので要注意です。恐い恐い。



印刷に使うにしても、アルバムに使うにしても、本当はアナログのそういったテクスチャ素材を、スキャナーで一枚一枚高解像度でスキャニングして使うのが理想といえば理想ですけども。

でもなかなかにそんな簡単に、思った素材が手にはいるわけでもありません。


そういうときはネットですよ!!という声も聞こえるのですけどもね。


商業利用もOKで、無料配布してるテクスチャのサイトも結構ありますけども、日本より海外が多いです。

以前にも別のサイトを記事内で言ってた記憶もあるんですけども。もう一個ついでなので紹介しときましょかね。


http://www.texturemate.com/


こちらは商業利用も全然OKの、テクスチャダウンロードサイトです。

左のフォルダのメニュー見てもらえればわかるとおり、膨大な数のテクスチャが唸ってます。


解像度もかなり大きいので、印刷物にもちょいと工夫すれば使えるんじゃないかと。


まあでも日本にはこういう膨大なテクスチャのサイトってないんですよね。


なのでどうしても和紙ですとか、あと日本の着物関係のテクスチャてのは、実物をまずゲットすることからしなくてはいけません。


幸いなことに、私の勤務先の近所には、和装小物であるとか、反物屋さんも豊富にありますので。

そういうとこからちょい買ってきたりすることもあるんですけども。


もしかしてこれは私にそういうサイトを作りなさいと、神様が言っているのであろうか・・・
そんな風にも思ってしまう今日この頃なのでした。



今日はえっと、・・土曜日でしたっけか?

世間は今日から三連休って方もいらっしゃるんでしょね。うーん、ウラヤマシイようなそうでもないような。

雨の連休スタートで、もひとつテンション低い人も多いみたいですけども。

でも、秋の雨の夜長に、ちょいあったかい格好して、虫の声を聞きながら読書したりってのも結構おつなもんですよ。

不自由を楽しむってのも、粋なんじゃないかな?とか思いますけどね。


明日はお日柄もよくて、私の知ってる結婚式場さんはどこも皆殺人的に忙しいようですね。

連休の中日で、次の日も休みですから、絶好の結婚式披露宴日和なんでしょう。

天気はどうかわかりませんけども、色んなところで幸せな笑顔のお花が咲きますように。


そんなことを妄想しつつ、また私もアルバム作りに戻るのであった。。。


みなさんもよい休日をお過ごしくださいませ。

ではではーー♪


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