2010年7月5日月曜日

バイク大好きな彼の披露宴2



どうもみなさんこんにちわ。(・∀・)

おとといは全国的に大雨で、夜も涼しくなってきてたのに、また昨日からちょい暑い夜が帰ってきたせいで、
窓開けっ放しにして寝てたら、案の定網戸が半開きの状態で蚊が大量に部屋内に侵入し、
明け方近くに壮絶なバトルが繰り広げられたあげく勝利したNAWOです。

私は特に神経質ではない方だと自分では思うんですが、蚊だけはどーーーしてもやっつけないと夜眠れません。

というか耳元で少しでも『プーーン』と羽音がすると、即座に目がさめます。

昔北海道でもうそれはそれはエゲツナイ目に合ってますので、それからですかね。


まあ、そんなことはいいんですが。(´・ω・`)



えと、昨日は私の友人の、バイク大好きな彼と彼女の披露宴のお話で、色々準備し、披露宴当日を迎えたところの話でしたね。そうでした


・・・・前回のつづき♪

世紀末救世主伝説の団体様は、会場に入った瞬間そのロビーに居る方々達の度肝を抜き、自分たちの姿形を全く気にすることもなく、レッドウイングのエンジニアブーツを『ガツガツ』響かせながら、待ち合いの中を堂々と進んできます。


私は少し離れたところで見てたのですが、まあ威圧感があまり余って、その8人の周りだけドス黒いオーラが放たれております。

一言で表現すると『邪悪』とか『アウトサイダー』とか。

知人ながらいつもの事なのでほっといてウエルカムドリンク飲んでましたが。


で、受付にそのまま直行し、何をするかと思いきや、ちゃんと芳名録に名前やらを律儀に記入したあと、ご祝儀をさりげなく出して受付の友人に。

普通は袱紗ですとかに入れて持ってくるんですが、なぜか包まれている布には『ハーレーディビットソン』のロゴが。。

それって袱紗じゃなくて、あなたのよく使ってるバンダナでしょ。


まあ、そんなこんなで会場にゲストの入れる時間になったので、招待客は全員会場入りして着席。

その会場は海沿いのテラス式の会場さんでして、天気もまずまずだったせいもあり、綺麗な海が一望できる本当に素敵なところでした。

季節は5月だったのですが、暑くもなく、寒くもないさわやかな海風がテラスから注ぎこんできます。

が、

そのテラスサイドのテーブルに少し目をやると、ニコリともせずタバコを吹かす邪悪な黒い一団が。。

なんという爽やかさと相反する光景だ・・・そんな風に見とりましたが。(;´∀`)


でもって披露宴が始まり、新郎新婦が入場。

入場はBGMこそバイクの排気音やら色々でしたけども、まあ普通に綺麗な出で立ちで入場してきまして、いつも通りの進行で新郎新婦のゲストへの挨拶やら、主賓の方々の挨拶がありまして、乾杯のタイミングでアナウンサーが、

『では、乾杯の音頭は、新郎の昔ながらのバイク仲間であり、幼なじみである、K様にお願いしたいと思います。K様、高砂前までどうぞ。皆さん盛大な拍手をお願い致します!』

と呼ばれて出てきたのは、邪悪軍団の一番リーゼントのデカイKさんでした。

最初はゲストの方々も『Kさんて誰?』という感じで拍手していたのですが、Kさんが立ち上がった瞬間、少ーーしだけ拍手が小さくなったのは秘密です。(;・∀・)

実はこのKさんは、新郎と幼なじみというよりも、新郎よりも5歳ほど年上で、新郎の父とともにバイクの世界に彼を引きずりこんだ張本人でもありまして。

Kさん自体もレースはやってはったんですけども、色々事情がありましてレースを辞めて、今はハーレーの大きくて古いのを大事に大事に乗り回している人です。

新郎からするとバイクの先輩て感じの人ですね。
身長185以上、体重90kg以上の巨漢です。昔はもっとスリムでしたが。
邪悪軍団の中でも一番存在感抜群で、悩みは『人から話しかけられない事』。
そりゃ無理も無いです。(;´Д`)


その人がまたエンジニアブーツを『ガツガツ』言わせながら、ものすごい威圧感で高砂の横手までやってきました。

スピーチが始まる前に、深々と新郎新婦、それから両家のご両親に頭を下げ、それまで外さなかったサングラスを外して、スピーチを始めます。

『みなさん、どうも今回はこのようなおめでたい席に、このような格好で押し寄せ、失礼いたします。』
から始まるスピーチは、とてもその見た目の人とは思えない、とても丁寧な丁寧なスピーチでした。


新郎と幼い頃に出会った頃の事。

一緒に子供ながらにポケバイで競い合った時の事。

新婦との出逢いとなった、皆でのツーリングの話。

自分がレースが出来なくなった時の、新郎の思いやりと優しさあふれる話。

このKさんは、昔にレースの事故で大けがをし、体の一部の麻痺状態が治癒不可能になってしまった為に、レース活動を辞めざるを得ず、それでもバイクが好きなので、その体でかろうじて乗れる、アメリカンタイプのバイクを乗っているという過去がありまして。

子供の頃に、二人で一緒にレースをやって行こうと誓い合ったのに、それを自分の怪我のせいで断念せざるを得なかった事が、なんとしても悔やまれる事。

それを責めるどころか、逆に励ましてくれて、それでもまだバイクに乗り続ける選択肢を与えてくれるキッカケに新郎がなってくれていること。

いつでも体も年も大きい自分が弟のような存在の新郎を引っ張ってきたはずなのに、いつのまにか自分を追い越して、引っ張ってくれる存在になってくれている事。

そんな事を、最後は涙ながらに、大きな体を少し震わせながら大切に大切に、一言一言かみしめるようにスピーチをしていました。

そんな心あふれるスピーチに、さっきまである意味軽蔑視していた会場のゲストの方々も、皆涙ながらに聞き入っていました。

最後に、自分は新郎の為にならなんだって出来る。今日の披露宴も、こんな格好をして来る連中は殆どいないのも解っていたが、そうする事で新郎が喜んでくれるのなら、私はたとえ全裸でもここに来るでしょう。と締めくくりました。

会場からは大量の拍手喝采。皆ちょっと良い話に、素直に感動してましたね。
もちろん私も。
やっぱバイク乗る格好で来たらよかった?てちょい思いました。
いや、私はちょいと現実的に無理ですけどね。。(;^ω^)

その後盛大な乾杯が行われ、一気に会場には穏やかな空気が。

さっきまで誰も近寄らなかった邪悪軍団のテーブルには、色んな人が代わる代わる立ち寄り、皆思い思いに新郎新婦の話に花を咲かせております。

中には一緒に記念撮影までするおばあちゃんもいたり。Σ(゚Д゚)

Kさん一団は、サングラスもとり、大きい体をほんとに腰を低くして、両家の親族の方々や友人の方々にお酌をしてまわっていたり。


まあ私は前からKさんがどんな人なのか、その取り巻きはどういった人達なのかは知っていたんですが、見た目はめちゃくちゃ怖いですけども、実は超インテリ軍団だったりします。

Kさんはレースを諦めたあと、建築関係の仕事に進み、今は一級建築士として建築事務所を経営して、いろんな建築物をデザインするデザイナーさんです。

その取り巻きの方々も同じく腕利きの建築デザイナーさんで、仕事中の格好を見るとたぶん誰だかわからないくらい。

ですがKさんの趣味が他の皆に伝染して、皆こんな格好になっとるっていう事なんですけどね。

事務所の社長なので、社長の命令は絶対らしいですから。(;・∀・)


そして一度目のお色直しで、それぞれの両親と退場した二人の最入場です。
私は色々相談に乗っていた時に、ここでバルコニーからバイクで入場。というのを知っておったのですが、果たしてうまくゲストの意表がつけるのかな?と思っていましたが。

会場サイドがわざと屋内側のドアにスポットをあて、今から入場!という時に、テラス側に光る10台のバイクのライトと音が!

どうもうまくいったようで、これで一安心・・・てあれ?Kさん一団も居ない?
で、バイクが10台?

なんと、新郎も新婦も、ドレスやタキシードではなく、Kさん一団と同じ革上下にGジャン姿で一緒にバイクで登場してました。

でもって、新郎も新婦もリーゼント!そのままバイクを止めて入場してきて何が始まるのかと重いきや、そのままロックのライブが始まってしまいました。。Σ(・∀・;)

Kさん一団はプライベートでバンド活動もやってはりますので、まあ様になってるんですけども、それで会場の奥にドラムやら機材かくしてあったのね。。

一瞬にしてライブ会場になってしまう披露宴会場、ノリノリで歌う新郎新婦、楽しそうです。バックで演奏してるKさん達も嬉しそう。

でもちょい音量控えめにして、お年寄りや子供がびっくりしないように気遣ってるのもKさんや彼らしいと思いました。

そんな嬉しさや楽しさが伝わったのか、会場のゲストも立って歌っての大盛り上がりで、そのテンションのまま、バイカー姿で、バイクのケーキにケーキカット。

ここもライブが効いてるのか、大いに盛り上がりましたですね。もうすごかったです。

さんざん悩んだ甲斐があったよー。ほんと良かったね。苦労してみるもんです。

その後再度お色直しし、和装に着替えた二人は、また賑やかだけども和やかに色んなバイクにちなんだイベントをこなして、大いにゲストを楽しませ、最後の最後まで皆が笑顔でいれた本当にいい披露宴でした。



後日聞いた話によると、会場に急遽持ち込まれた二人の外装変更したバイクの一部から少ーしだけオイル漏れがあって、下に敷いていた毛氈を通り越して、カーペットまで浸透していたらしいのですが、

覚悟していた新郎がその話を会場側に話した所、そこの支配人から、『本当に久しぶりに気持ちのよい披露宴を見せてもらったので、修繕費はお2人の新婚旅行のお土産で。』という粋な配慮があったらしいです。

新郎新婦は北海道のツーリング土産の、私も大好きな『とうきびチョコ』を段ボールで3箱ほど、お礼の意味も兼ねて現地から送りまして、大層喜んでもらえたのだとか。(´∀`)



彼は披露宴前に、本当に色々悩みすぎて、いっその事もう全部やめちゃったら楽なんじゃないかって何度も思ったそうです。

ほんとうにうまくいくんだろうか。自分たちは面白いと思ってやってるけども、皆は楽しくないんじゃないだろうかと。

そんな時に、相談していたKさんが、
『来てもらえる人を楽しませようとしてやるなら逆にやめとけ。自分と彼女が、心から楽しいと思えるなら、もう全力でやるべきだ』と言われて、我にかえったそうです。


今でもあちこちで、自分達の結婚式や披露宴をどうしようか悩んでいる、もうすぐ新郎新婦になろうっていう人達は沢山いらっしゃると思いますけども、ゲストで来られる方々は、料理が美味しいからとか、お酒が飲みたいからって来てるわけではなく、結婚した人を祝福しに来てはると思います。

ですんで色々あるとは思いますけども、自分たちが一番楽しめて、記憶に残る披露宴を・・て考えてしたらどうでしょうね。それでいいと私は思うんですけども。

そんな主人公の二人が楽しめない披露宴だと、ゲストも楽しくないでしょうしね。
そんな事をKさんは言ってたんだと思います。

まあ、親しき仲にも礼儀(ry なんていう言葉もありますので、ケースバイケースかもしれませんけども、私も出来たら、お2人がものすごく心から笑った、いつもでは見れない笑顔の載っているアルバムが出来たら素敵なんじゃないかな・・なんて思います。



披露宴も終わり、ゲストも殆ど帰ったあとで、私とKさんとで少し話す時間があったので、色々世間話しながらあれやこれや言ってたんですが、
テラスで海風に吹かれながら、革ジャン越しにKさんが、

『結婚まで追い越されちゃったけどさ、あいつには本当に幸せになってほしいよ。』

と、タバコをふかしながらしみじみ言ってた横顔で、ああ、この人のこんな想いが、今日の披露宴で色んな人の縁をうまく繋いだんだろうな。て思いました。

新郎、新婦、そのご両家の親族と、友人の皆さん、会場のスタッフの大勢の方々。
そしてKさんの一団。

結婚式や披露宴て、だから素敵なんでしょうね。アルバム作るのも楽しいはずです。

その後Kさん一団は、お酒を飲んでいますのでバイクで帰るわけにもいかず、バイクを会場に預かってもらって、その暗黒軍団の格好のままで、普通に電車に乗って帰ったそうです。


びっくりするだろうなあ・・あんな人らが電車の隣に座ったら。
私だったら逃げるかも。(;´Д`)


そんなこんなバイクにこだわった、彼と彼女と、Kさんのお話でした♪

あああ、今日もひどく長いなあ。。
ま、いっか♪

じゃ、今日も頑張って仕事しますですね。

かくいう私も、今日は会社で会議なんですよねー。ああ。。。。。。

皆さんもブルーマンデー、頑張ってくださいねー

ではではー・・・

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