2011年8月30日火曜日

Mind-Bending Brand Logos - My Modern Metropolis



これはよいヌクモリティ写真。

いや、ヌコモリティとも言えるかも。



どもども。こんばんわでございます。


テイクシックスの私の作業デスクの上に鎮座されておりますモニタの右サイドにこれでもかとばかりにメモが張り巡らされておりまして、

いずれにも9月の予定やらがびっしりと書かれておりますもので、そのせいもあってかどうも顔を左に背けたくなってしまい、最近は左肩の調子が悪いNAWOです。


人間には認めたくないものだってあるのさ、フフン。

というかその場所は今やワンコ蕎麦ならぬワンコメモ状態なので、一個仕事片付けて剥がしてもまたすぐ次のが貼られていくという悪循環。

いっその事全て剥がして無に帰してやろうか・・と暗黒心も芽生えたりするのですけども、そうしてしまって一番困るのが自分という事もあり、なかなか踏ん切りのつかない優柔不断な私です。


ま、でもですね、そんだけお仕事頂けるのは実は誠に貴重でございまして。

それと私に暇を与えてしまうとロクな事をしない。

というのも私の同僚は知っておりますので、日々こうやって私が暴走するのを食い止めようと工夫してくれてる訳ですねわかります。


話は変わりまして。

つい先月・・・といっても校了したのは今月の頭で、作り始めたのは先月の半ばだっただけなんですけども、

とあるショッピングセンターさんの新聞折り込みチラシを作っておりまして。


夏休み中の家族連れの客層を、夏祭りというテーマでイベント性を持たせた各種売り出し告知を行って、集客&売り上げアップしよう!

というのが主な目的だったのですけどもね。


ショッピングモールというのは、大きな郊外型の敷地及び建物内に、ご存知のように色んなテナントが入っておりますので、その全体の広告。となると情報量の面でも告知するイベントや売り出しの面でも、かなりの手間がかかるのは仕方ないのですが。

しかしながら先方様の担当者の方々の協力もあって、思ったよりもスムーズに事は終了し、無事に8月のお盆前に折り込まれておりました。


まだその結果は聞いておりませんけども、そのチラシを折り込みしたのを見て集客アップに繋がってればよいなあ・・・

とちょいドキドキしつつ、でもワクワクもしつつ報告を待ってるような状態ですけども。


そんな内容の濃いチラシを作るにしても、内容よりも先にビジュアルを先行して作ってしまう事がまあ大体パターンとしては多いのですけども。

今回は「夏祭り」という一貫したテーマがあったので、「夜の屋台」をテーマにしてグラフィックは作りましたけどもね。


ですが、最初にグラフィックのみを作る時というのは、大概の場合なんですけども数種類作らせて頂く事が多くてですね。

そのショッピングモールさんも一番最初の状態で、その夏祭りバージョンの他にも2種作りまして、それを一番最初にプレゼンする訳なんですが。


その最初のイメージを作る際に、当然の事ながら打ち合わせなどでどんなイメージにしたいか。というのをお伺いするんですけども、その時に聞きましたのは

「夏の自然をイメージしたデザイン」

「海や川や山などのレジャーをイメージしたデザイン」

など色々御座いましたのですが、その中で一個だけですね

「同業他社のライバル店のチラシを模したデザイン」

というのも言われておりまして。


大型のショピングモールといえども、少し遠方にある同業他社さんの事は、非常にきになるもんなのだなあ・・・と思ったりした事がございましたですねえ。


ま、そういった複合施設というのは、多種多様なお店が入るのが当たり前なので、どうしても自前の商品を売りたい販売店さんと、それをまとめてるショッピングモールの経営者サイドでの意見の擦り合わせってのが難しくてですね。

賃料を支払って出店してるお店サイドの意見が強いのか、それともモールサイドの経営陣の意見が強いのかってのは、それぞれのショッピングモールさんによっても全く違いますからね。

どっちが良くてどっちが悪いのかってのは一概には言えない訳ですけども。


ま、一言で言いますと、

「店出させてやってるんだから言う事聞きなさい」

なのか

「店出してやってるんだから言う事聞きなさい」

の違いだけなんでしょうけども。

それはそのモールの売り上げとの関係だとか、お店が儲かってるのかどうかの関係に大きく左右されるんでしょうけどもね。

まあそういうせめぎ合いも、一見いがみ合ってるように感じるかもしれませんが、結局のところ向かってる方向性としては

「お店の、そして全体の売り上げをアップさせたい」

という一カ所に帰結するので、私的には「いいぞもっとやれー」てな具合なんですけどmね。

ガミガミ言い合うくらい一生懸命でなきゃ、売り上げアップは今のご時世難しいんじゃないの?とか思ったりするわけです。はい。


ま、話は戻りますけども、そういったオーナーとお店サイドの関係性を無視して、同業他社のその地域で一番売り上げが上がってるであろうモールのデザインだけを模したとしても、実際は何の解決にも前進にもなりませぬもので。

というか似せ具合にもよるのでしょうけども、消費者としてお店の広告を見る立場だったら、逆に怪訝に思われるかもしれないんじゃないか?という事で。

一応は初期の段階で、そのデザイン案も作ったのですけども、絞られてく中でそれは無くなりましたですねえ。


比較広告ってので勝負するならまだ良いかもしれませんけども、やはり上辺のイメージだけを踏襲する。というのは、色んな意味で危険なんじゃないかな?と思う訳です。



比較広告って言っても、言葉では何の事なんかよくは解らないかもしれませんけども。

言葉の意味通り、「商品や販売目的のサービスの内容を比較させる事で優位性をアピールして販売に結びつける」って事なんですけどもね。

アメリカの方ではもうちょい空恐ろしいような比較広告が展開されてるのはご存知の方も多いですけども。

ペプシとコカコーラの比較広告とか。結構有名ですよね。


ちょい昔の話ですけども、

アメリカ国内でのシャア獲得に燃えておりましたペプシは、全国各地でブラインドテストって言います公開試飲調査を超大規模に行いまして、その結果でコカコーラよりも美味しいと回答した人が、全体の半数を上回った。と言う事で、それをありのまま宣伝に起用して、アメリカ全土で大きな話題になって、同時に大幅にシェアを拡大した。

という有名なキャンペーンがあったのですけども。


聞いてますとすごく大規模なので、もしこれで結果が「コカコーラのほうが美味しい」という結果が出たらどうするんだろう???

って思うんですけどもね。


ですけども実はこれにはちゃんと裏がありまして。

そのキャンペーンを打つ前に、ちゃんと事前調査してましてですね、

「一口目はコカコーラよりも甘く感じるペプシを飲みたがる傾向がある」

という事が結果として出ていたんですね。

それを上手に利用した宣伝だった。という事なんですけども。



そういう比較広告ってのは、見た人をギョっとさせる一面がありますのでインパクトってのでは非常に有効なんですけども。

ですけども同時に比較対象を貶める事にもなりますので、使い方は難しいし、比較しても絶対に負けないという裏打ちがあって初めて成り立つ手法。という事ですねえ。


そんな比較広告のインパクトを逆手にとって、一種の

「広告アート」

のような作品を作ってらっしゃる方もいらっしゃいましてですね。

これがなかなかに美しかったので、ちと今日はいくつかご紹介しましょうかね。


Mind-Bending Brand Logos - My Modern Metropolis











いいですねえ。このなんとも言えぬ違和感。

下の小さい文字は、そのブランドのサブタイトルだったりするんですけども。

パっと見はライバルメーカーのロゴなんですけども、よくよく見ると違う。みたいな。


ま、ただこういう遊び心をどう思ってもらえるか。というのが広告では気にされるので、実際に広告としてどうか。というのはまた別の話だとしまして。


にしてもマクドナルドのライバルってのはバーガーキングになるんですね。それを実は知らなかったりして(汗)

キャノンとニコンとかってのはよくよく解るんですけどもね。



この他にもまだご紹介しておりますサイトにはございますので、興味のあります方はコチラよりどうぞ。。




比較広告てのは、自由競争の激しいアメリカがメインで行われていますけども、同一視しがちなヨーロッパの方では逆に法規制だとか論理的な意味で問題になる事が多くて、実際はあまり行われていないんです。

今となっては日本の方がそういう広告が多かったりして。


日本では、外資系の広告業者が参入してきてからは、こういった比較広告もけっこう目にするのが増えましたけども。

ですけども基本的に「相手への攻撃や誹謗は好まない」という国民性のせいもあって、比較するにしてもぼやかしたりだとかってのが多いのと、実はちゃんと「比較広告というのはこうあらなければいけません」というガイドラインも決ってたりします。


最近だと、トヨタのプリウスの比較広告くらいですかね。インパクト大きかったのは。

でもあれも露骨すぎるってので、すぐになくなっちゃいましたけどもね。

そらプリウスが競輪選手と自転車で、インサイトが中年お父さんと小さい子どもの自転車ってのはちょっとね。おフザケが過ぎたんでしょけど。


ま、チラシのデザインにしても何にしても。

アートでもない限りは露骨すぎる商法というのはあまり好まれはしないのでは?と思いますけどもね。個人的に。

比較すると言う事はされる。という事もありますので、これから何か広告をお考えの方々はそのあたりも注意したほうが良いのやもしれませぬ。


ま、でもこれまた個人的にはそういう広告作るのは好きなんですけどもねー♪



てなわけで今日はちと広告についてあれやこれやと、比較広告アートのご紹介でした。

さて、それでは相変わらずモニタの右側に貼り付いたメモをガン見でもしながら、再び作業に戻るとしましょうかねえ。


ではでは皆様また明日。

ごきげんよう〜〜

0 件のコメント:

コメントを投稿