2011年12月5日月曜日

Kolorizirovannye photos of Venice late 19th century



売り物ではございません。

寝てるだけ。



どもども皆様こんばんわ。

おっと気が付けば12月5日。なんか通勤の時の車の通行量がハンパネエって思ったら、いきなり集金日ですかそうですか。

というか朝から忙しいのは解るのですけども、なかなかに細い路地を仕事で行き交う車の勢いも日に日に速くなってるような・・

ま、師匠も走る季節なんだから仕方が無い訳ですねそうですね・・・


と朝からブツブツ言いながら出勤してきておりますNAWOです。


ああ、年賀状が・・・

ああ、大掃除が・・・

ああああ、仕事が・・・


とこの時期にはあれもこれもと考えを巡らしてしまいがちではございますけども。

あんま無理して詰め込みすぎて、疲れて風邪でもひいた日には、肝心の年始のお休みに楽しくなくなってしまいますのでね。

皆様も出来ればマイペースで過ごして頂きたいものですけども・・そう言う訳にもなかなかいきませんよねえ。


私はと申しますと、相変わらず年末年始進行の悪魔と戦っておる訳ですが。

自分の用事云々の前に、この目の前に立ちはだかる悪魔に勝利しない事には、無事に年明けを迎える事なく、地獄の底を彷徨う事になってしまいますのでね。

なんとしても勝利しなくてはいけない。

と言う訳で、ファミリーマートでスライム肉まんを仲間につけてその魔物達との戦いを繰り広げておる訳ですけども。


とまあ、大げさに言っておりますが。

実は納期云々だけがそういう感じで、制作自体は結構楽しくやらせて頂いてるんですけどもね。

アルバムにしても印刷物にしても、作ってる時はウンウン悩みつつも、時間を忘れて没頭したりしてますので楽しいのでございます。

特にウエディングの関係は、12月の頭に年内納品の予定も終了しますのでね。そんなに慌てて作らなきゃ!!と言う事も無かったりしますので。

美しい新婦さんと、カッコいい新郎さんのストーリーを写真で追いながら、日々ルンルン気分で制作しておりますけども。


と、そんな風味で仕事しております傍ら、少し古い紙焼きのプリント写真を、もう20年くらい前の写真で少々痛んでいるので、修正して欲しい。

なんて事がありました。


修正した写真はご家族の集合写真で、北海道の阿寒湖に行った時に、地元の写真屋さんに撮ってもらった写真だったのですけども。

何かしらの理由で、その古い写真を再生したい。という事だったんですけどもね。


大きさは六切りって言いまして、203mm×254mmの大きさの結構しっかりした写真だったのですが、なんでもタンスの一番奥に入れてしまっておいたら、何かしらのきっかけで奥に挟まってしまい、そのまま気付かずにタンスを使っていたら、しわくちゃになっちゃった。。。という事でございました。


20年前の写真って言っても、フルカラーの綺麗な写真だったんですけどもね。まあ一部が欠損する程に痛んでおりましたので、修正して合成して綺麗に元通りにはなったのですけども。

なんでも祖父母まで全員写ってるとても貴重な写真だと言う事でしたので、ちょっと時間をかけまして元の写真よりも美しく仕上げさせて頂きましたけども、大変喜んで頂きましたでございます♪


そういう写真を大事にしたい気持ちってのは、仕事でこういう事をやってる身としては非常に嬉しいものですのでね。

これからも大事にしてやってくださいませ〜〜と思いますけども。


それとは違いまして、何年か前の話ではありますが、

20年どころじゃなく、戦時中の劣化したモノクロの集合写真を修正して、さらにカラーにできないか??という仕事もありまして。

見本で使ってもいいよ〜〜という事でしたので、修正した写真はテイクシックスのサイトでも使わせて頂いておりますけども。


これが元の写真。

ま、古いだけありまして色々痛んでおります。

モノクロもセピアに変色。

ま、これはこれで良い色かもしれませんが・・


で、これが修正してモノクロにもどした写真。

傷とか破れた箇所は治りましたですな。


で、これをカラーにするんですけど。




これが色付け後。

一番前の子どもが持ってる箱が、なんとも時代を感じさせますなあ・・・

でもこの時代にこの服装、かなりの御洒落さんだったと予想。

ちょっと太宰治が読みたくなってきました・・・









ま、こういう写真への着色というのはどこまでやるのか?ってので手間も時間も変わってはくるのですけども。

今はフォトショップで色を付けられますんで簡単に思うかもしれませんが、ただ単に顔に肌色だけ塗ったらノッペラボーになっちゃいますので。

元の白黒のディテールを活かして、基本色塗ったレイヤーの描画方法を

「焼き込みカラー」

に設定する事で馴染ませる事が出来ますです。

ま、あとはその色の場所場所の選択範囲をどんだけ細かく区切って取るのか。という所なんですけどもね。

この写真で最終的に増加したレイヤー数は約30くらい。

見た目はこんな状態でございます。

ま、殆どが調整レイヤーと色付けレイヤーのみですけどもね。


今はデジタルでこういう風に出来るんですけども、フォトショップが無かった頃は、人の手で色んな絵の具を使って着色しておりました。

普通のカラー写真とは違って、モノクロの写真に着色すると、擬似的にカラーにしてる分、少し違和感は出てしまうものですけども。

それが逆に味になったりするので面白いとこなのですね。


日本でも江戸時代後期から明治とかに、そういう写真が流行った時期がありましたけども、海外でも同じようにそういう写真が沢山生まれた時期がございます。

19世紀とかくらいが一番多いんですかね?


この前、19世紀のイタリアはベネツィアの写真を人工着色された写真が大量にアップされてるとこがございまして。

それがまた非常に綺麗でしてねえ。

今のデジタルカメラで撮影しただけでは表現できない何かってのがあったので、今日は話の流れでその美しく絵画的な19世紀べネツィアの人工着色写真をご紹介します。











どうでしょ?

カラー写真とは違う、何か絵画的なノスタルジーってのを感じて頂けましたでしょうか?


ちなみに掲載サイトさんは

Колоризированные фотографии Венеции конца 19 века (34 фотографии)

こちらにて、合計34点ございます。


元々がモノクロ写真と言う事もあるのでしょうけども、色彩が鮮やかなような、くすんだような何とも言えない風合い。

今の彩度ばっちりのカメラではちょっとマネできない写真になりますねえ。

ま、逆にモノクロで撮影して、後から着色しても、こういう風にはなかなかならないんじゃないかとは思うのですが・・・


19世紀ってと200年前ですのでね。その時間の重みも、こういう写真には生きてるのかもしれませぬ。

そういうのも写真て大事ですよねえ・・・



てなわけで、今日はちょっと写真の修正のお話でございましたけども。

まあ200年というのは相当長いですが、写真というのは今は普通にデータで管理されてる時代。

昔はプリントしてなんぼだったんですけどもね。時代も変わったものでございます。

でもこういう風合いとか重みってのは、やはり紙焼きしてから時間がスタートしますのでね。できましたらお気に入りの1枚、あなたもプリンターではなくて、写真屋さんで銀塩にプリントしてはいかがかな?と。


私の作ってるアルバムも、できたら何百年でも見れたらいいなあ・・とか製作者的には思うのですけどもね。

実際自分は生きていないだろうけども、そういう時までその作品がどこかに残ってるって素晴らしいじゃないですか。ねえ♪

そういうロマンも感じずには居られないので、仕事が楽しい訳なんですな♪



ま、今日は妄想はこの辺にして仕事に戻るとしましょうかね。

今日から月曜で仕事開始の方も多いとは思いますが、皆様もマイペースで頑張りましょう〜〜


ではではまた明日。

ごきげんよう〜〜♪





1 件のコメント:

  1. 素敵な内容です。
    内容を見て大変勉強になりました。
    これからもどうぞよろしくお願いいたします。

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    MAIL:hold.ph@gmail.com

    台湾和漢翻訳会社より

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