Graffiti Proposal |
今日は朝から全身汗まみれでたたき起こされましたですよ。
というか、あまりに暑くてうなされてました。
どうもおはようございます。NAWOです。
中国の北京では、屋外の気温が35度以上で、室温が33度以下に下げられない環境で働く人には「高温手当て」てのが支給されるようでして。
今年の北京はもうそれは恐ろしく暑いらしくてですね、あまりに皆働かないもんですから、その高温手当てを倍額にしたら働くよになった・・・・なんてあまり笑えないニュースもあったりしますけど。
その手当て、いくら貰えるのか知りませんけど、私だったら手当てもらえるとしても
「オコトワリシマス」(´・ω・`)
て仕事しませんがね。
それよりシロクマ現物支給してもらえたら、それだけで働くと思うんですけどねー。
上の画像は動画リンクでして、タイトル・・・書いてあるか。Graffiti Proposalて。
グラフィティってと、あの壁とかに落書きみたいにスプレーでシューって書くあの絵のことですね。
動画の中で書いてはる職人さんがうまーいこと書いてはるのと、その絵が結構カワイイのと、その後の展開が面白シアワセっぽかったのでちと掲載。
グラフィティアートて、私は発祥ですとか云々は正直よお知りませんけど、ニューヨーク発祥?なんですかね。
5POINTZ |
「本場やけど、実際は落書き扱いで超禁止されてるから殆ど見いひんで」との事で。
でも「5POINTZ」ていう有名なある建物は、建物が丸ごとグラフィティ描いてもOKなとこらしく、誰でも描けるらしいですが。
というか、逆に許可をもらわないと一切描けないのか。
なんかニューヨークの観光マップにも載ってるくらい有名なとこらしいですね。
私なんかはこの手の絵を見ると、映画とかの影響か知りませんが、ニューヨークの地下鉄を思い出したりします。
でもそのニューヨークで仕事してる人いわく、「あんな地下鉄いまどき無いで」とのことでして。
ほんまかどうか行って確かめるわけにもいかんので、まあ素直に信じてますけどね。
日本でもその手のアートしたはる人居るみたいなんですけども、今の世の中勝手に描いたらどんだけ綺麗に描いたとしても落書きですのでね、許可とって描くとなるとそら大変みたいですが。
でも、新宿西口でホームレスの方のダンボールハウスにそれを描いてらっしゃる方が居るようでして。
もちろん、一つ一つのハウスには家主さんがいらっしゃいますので、その方に許可取って描いてはるみたいなんですけどもね。
さっきのニューヨークのグラフィティとは違って、スプレーとかもあるみたいですけど、ペンキとかいろんなもの使って、ものすごく単純な図形かと思いきや、リアリティある絵まで、いろんな絵が描かれてます。
写真の画質と色が悪いのがちと残念。まあでも、多分ものすごく暗いとこで描いてはるんでしょうけどね。しょうがないと思うんですけど。ぎょーさん描いてはりますよ。
アーカイブのサイトがあるので、どんなもん描いてるの?て人は下行のリンクからどぞ。
まあ、私はアーティストではなくて、通りすがりの製作者なので、正直芸術関係は見るのは好きなのですが、自分で作品作る!!とこまで追い込めなくてですね。
極端なO型な性格なものですので、ハマってしまいますと二度と抜けられないくらいハマルのは解ってるんですけどね。
だから危ないので、今は近寄りすぎないようにしとります。(´・ω・`)
私のお友達でもYさんて絵描きさんがいはりますけども、その方はまあ実家がかなりの裕福なお家の方でして。ぶっちゃけ仕事なんかしなくても生活していけるぜーて環境で絵を描いてはります。
本人の意思を尊重してあまりくわしくは言いませんけども、今では東京のほうとかで、ちょくちょく絵も売れ出してるんだとか。
まあ私は友人ですので、たまにそのYさんのアトリエとかに行ったときは、描いてる絵を見ても何を描いてるのかサッパリでして。
でも説明を求めるとものすっごい長い時間拘束されてしまうので、あえて聞いたりはしませんけどもね。(;・∀・)
そんなYさんも、数年前に結婚されまして。今ではお子さんもいらっしゃるようですね。ヨカッタヨカッタ。
奥さんはイラストレーターさんで、お仕事で色々なとこで挿絵ですとか本の装丁の絵とかを描いてはるみたいでして、Yさんみたいな芸術家ーて感じの人ではありません。
まあアトリエでコツコツ自分の好きなもんばーっかり描いてる人と、仕事であれやこれや描いてる人とでは、そりゃペースは違うはずですよねえ。
なので、やはり一日のんびりマイペースなYさんが、主に育児担当をされてまして。ま、俗に言う「主夫」てやつですか。
でも本人も相当それを気に入ってしてるらしくてですね。
最近では幼稚園のお見送りのママさんたちの列に、マイエプロン姿で混じっていても、全然違和感も無いんだとか。
それどころか、最近の趣味は近所のママさんたちとの井戸端話って言ってしまうくらいですので、相当向いてたんでしょね。(;・∀・)
ま、でも見た目はほんとにどこにでもいる、気の弱そうなオッチャンなんですけどねー
でも最初はいっつも自宅に居るのと、ちーとも働いてる様子が無いので、職業を理解してもらえるまでには相当怪しい目で見られてたんだとか。
おまけにいつも家からは異臭がしますしね(笑)
てかYさんも引越したんならご近所にちゃんと挨拶すりゃあいいのに。
ま、でも天然なとこがYさんのいいとこなんで、誤解が晴れるとみんな仲良くなっちゃうんですけどね。
絵描きさんてそういうちと普通の人と歯車かみ合わないとこがあったりしますんで。
そんなYさんが結婚されたのも、子供さんが今幼稚園行き始めくらいなんで、確か5年くらい前だったかなと思うんですけども。
結婚式は海外で2人とその親族だけでコソーリ上げて、あえて披露宴はしはらんかったのですが。
私も友人としては参加したかったのですが、いかんせん日程的にも金額的にもムリーなのと、まあ家族だけでしたいって事だったので行きませんでしたが、現地の知り合いのカメラマンに写真は撮影してもらったらしく、その写真を使ってアルバム制作を頼まれて、作ってあげた事がありました。
とは行っても、現地の教会は一切撮影不可だったらしく、挙式の様子の写真は無しで、挙式の前と後に、色々ロケっぽく撮影した写真がデジタルで確か100枚程度あったくらいでした。
写真はさすがプロが撮ったものだけあって、綺麗に撮れてましたのでアルバム作るには全く問題なかったんですけども、Yさんと奥さんの希望を聞いて、それで作ることにした私はどんなアルバムが良いのか聞きに行くことに。
で、お2人の希望は
「究極にシンプル」
ということでした。
記録的な写真は特に無いので、その前撮りの写真を見て、当時の思い出をいつまでも2人で思い出せるようなものがいいと。
予算は特に安くなくていいので、風合いとか、思い出の重さみたいなのが感じれるのが良い。
とのことでした。
挙式はイタリアのフィレンツェでしはったのですが、なんでもそこはYさんと奥さんの出会いの場でもあるんだとか。
なんかただのオッサンの風貌のYさんから舌噛みそうな地名言われてもピンと来ませんけどね。
でも本の色は、その土地にちなんで「赤」がいいそうで。
ま、でもそのポイントを踏まえて、アルバム作ることにしたんですけども。
最初は写真もデジタルだし、デジタルのグラフィックでシンプルにデザインして云々かんぬん・・・て考えて作ってたんですけども、まあ触れは触るほどシンプルになんかなりゃしない。
それどころかだんだんウザくなってくる。(;・∀・)
ムキーーーて思った私は、一旦ヤーンぺして、何か他の方法無いかしら?と思ってブーラブーラしとったのですが、とある私の良く行きます大型の本屋さんで、洋書と古書を大量に扱ってるとこがあるので、そちらにイタリアンな本を探しにいきまして。
とはいえ別に国別に分けて整理してくれてるわけでもないので、それらしき本を片手にとっては片っ端から読みふけり、ふときがつくと6時間も経過しておりました。
どうりで店主の顔が鬼に見えるわけだ・・・・・(;´∀`)
ですがその中で、何冊か「これは!」と思うようなものもあったので、古書なので安いお値段でお買い上げして持ち帰りー。
その6時間で研究した結果。たぶんYさんの求めてるアルバムは、
1、デジタルでどうにかなるもんではない。
2、アルバムにする台紙や本から探さないとムリ。
3、写真枚数はあえて超少なくして、100も入れない
結果、デジタルアルバムではなく、手張りのアナログアルバムで、写真も少し変わったペーパーで現像してもらい、個性と質感を出すことにしようかと。
その結論に達した私は、とりあえず写真の選定をして100をあえて絞込み、「これがGOOD」と思えるカットを40カットだけにして、デジタルはあきらめて、一番キモの写真を張り込む本を探すことに。
で、いつもの台紙屋さんや、他のアルバム屋さん見ても、全然私の思う、イタリアンなテイストのアルバムが無い。
探してるうちに海外のアルバム屋さんや製本屋さんのサイトに旅立って、言葉はGoogle先生に翻訳してもらいつつ、フランスやらイタリアやらのサイトを漁っておりましたら。
あった!ありました!こんなんがええねんーて感じのが。( ・∀・)
本皮の製本で、「交差式製本」ていう独特の製本方法で作ってはるみたいです。
でも、一冊から買えるのか?それとも1ロット10冊とかで買わんといかんのか?全然わからん。
とりあえず聞かなくちゃわからん。と思った私は、日本語で書いた文書を無理やり翻訳ソフトで翻訳し、メールで送ることに。
その手紙には、
「イタリアの歴史ある芸術の重みと、重厚さを表現できる本は、御社の○○というものにしか見出すことができません。どうか私の大切な友人のために、その本を1冊だけで販売願えませんでしょうか。」
みたいなもっともらしいことを翻訳させて送付してたと思います。(;´∀`)
その時に問い合わせてた、イタリアの製本屋さんはこちら。
「Out of Binding」
今見たら随分HP変わっててよくわからんかった・・・・
でも色んな製本の方法や、変わった本イパーイ載ってるので、イタリア語ばっかですけどどぞ。
で、数日後、かえってきました!
返事はOK!料金はたしかにちょいお高いですけども、1冊でも売ってくれるとのこと。
というかもっと驚きなんは、かえってきたメールは日本語かい!
わざわざ翻訳して損した(汗)
まあ、航空運賃がどうしてもかかってしまうので、通常の台紙と比べると倍額以上にはなってしまうんですけども、Yさんお金もちだしいいかー。
で、台紙が飛行機で来るまでに、今度はその中に張り込む写真を用意することに。
台紙がそれなりに大層なものなので、写真自体も存在感が無くては本に負けてしまいます。
で、色々考えた結果、私がいつもお世話になってるラボさんで扱ってるペーパーで、「ディープマット」というので出力してもらうことに。
このペーパーはその名前のとおり、全くのツヤ無しの印画紙なんですけども、写真の階調が綺麗に出るのにもかかわらず、そのつや消しがものすごく深いので、写真の中のローキーな部分(黒い部分)が少しボヤッとぼやけて見えて、なんともいい風合いの現像に仕上がります。
有る意味シャープさとか鮮やかさよりも、印象に残らせるための表現に長けてるかんじ。
それなりに費用も高いんですけどねー。でもYさんお金持ちだしいっかー。( ・∀・)
ま、最終的に作り上げたアルバムは、イタリアンレッドの本皮特殊製本の約A4台紙の中央に、そのディープマットの写真をキャビネサイズで焼いたものを、よく資料写真とかで使用する、写真留めの塩ビの三角コーナーで留めてるだけ!というものになりましたけども。
表紙は本皮で分厚くて、色も真っ赤な中に、イタリアらしくロココ調の模様が各コーナーに圧押しで、エンボスみたいな浮き彫りにされてまして、
それを開くと少し日に焼けたような、うすくベージュがかった、薄手の台紙の上に、ツヤ無しの、手焼きの風合いが心地よい写真が、1ページに一枚づつ、大切に大切に貼ってある。
まさに本と写真だけという、これ以上は無いだろなっていうくらいシンプルな本になりましたけども。
でも不思議なのは、ここまでシンプルにすると、逆に個性的になるのだなあと。
ただYさんご夫妻が望んでたもんはこれなんかなあと思いました。
ですが原材料費だけで、式場さんで売ってるアルバムの価格超えちゃいましたからね。これにはちょいビックリしましたけども(汗)
こだわりをこうやって表現するのには、やはり相当なコストも時間もかかるものですね。
見た目はそんな風には見えないんですけどね。
案の上、Yさん夫婦は大喜びしてくださって大成功でした。
でもアルバムの台紙見て、一発でイタリアの製本屋さんを見抜いたのにはビックリしましたけどね。
結局かかった材料費だけ頂いて、制作料金はご祝儀代わりということでサービスで。
喜んでもらえてる顔見れるだけで充分ですよ。Yさん。
すごいシンプルで質感も高級でいいんですけども、欠点もありまして。
写真のディープマットには、ラミネートがかけられないって事なんですね。
ですので、写真の取り扱いには注意してもらわないと、ジュースこぼしたーとかやると一巻の終わりになっちまいます。
でも、Yさんは、そのアルバムを大切に大切にしまって、しばらく経って見るときに、またそぉーっと大事に大事に宝ものみたいに出したいから、それくらいでちょうどいい。とおっしゃってました。
今でもYさん自宅のアトリエ奥の寝室にあるクローゼットの中で、そのアルバムは大事に大事に宝物として、次にYさん夫妻に取り出されるまで、安らかな眠りについています。
最近はデジタルのアルバムが主流ですけども、まあたまにはこういう手作り作品もいいかなーて思いますね。
私の働いてるとこでも、アナログアルバムも作ってますけども、結局のところ人の手がデジタルで作るアルバムの数倍かかってしまうので、どうしてもコストが高い・・・・・
でもその手がかかることでしか表現できなかったりすることも本当にぎょうさんあったりします。
そういう表現に、どれだけこだわれるのかーてとこが、選ぶ人のポイントなのかもしれませんね。
そんなこんなで。今日もマックさんの前でシロクマ齧りながら作業しつつ、そんなYさんのことを思い出してしまったNAWOでした。
Yさん、アルバムの報酬無理やりくれるのは嬉しいけど、大きさ4m*6mの絵もらっても、私置くとこないよー。ごめんねー。
ではでは暑いですが、皆さんも良い週末を。。
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