どうもみなさんこんにちわ。
今日も満員電車に揺られながら、いつものようにiPodで音楽を聞こうとしたのにもかかわらず、昨晩PCで音楽ファイルを抹消したまま入れ替えるのを忘れてしまい、再生ボタンを押しても何も聞こえないことに気がついたのですが、イヤホンを外してしまい込むのが妙に悔しいので、そのまま何も聞こえないiPodを聞くフリで通勤してきましたNAWOです。
前にもこんな事があったような気が。
まあ、いつもの事か。
昨日は少し早い目に仕事を終え、自宅にて再び色々な細かい仕事をしつつマッタリ過ごしておったりしたのですけども。
最近色々なジャンルのサイトやブログの方々と交流しておりますと、職業柄、写真にまつわるご質問であるとか、Tipsであるとかを聞かれる事もちょいちょいございまして。
「トイカメラ風味に写真を加工したい」
とか。
「自分の子どもの写真と、可愛らしい背景を合成したい」
とか。
「自分で描いた鉛筆画に絵付けする良い方法を教えてくれ」
とか。
「大好きなアイドルの水着写真をヌードに加工してくれ」
とか。 ・・・って、それはできませんけどね。
まあ日頃から写真にまつわる仕事しておりますので、私で出来る事やお教え出来ますような事であれば、喜んでボランティアでさせて頂きますので、何なりとお申し付け頂ければと思うのですけども。
でもアイドルさんの写真をヌードに加工すんのは勘弁ください。
出来ますけども。訴えられるのは嫌なので。
それは自分で努力と根性と脳内補完でお願い致します。
で、その中で、1つ。
具体的にこうこうこういう加工を・・・という事では無いのですけども。
とあるプライス人形さんのグッズを作成されてるサイトさんで、
*Asterisk***
さんという方のサイトがございまして。
その方のサイトに掲載されている写真が綺麗との事なので、そのような写真の加工は出来るのか・・・という事なんですけども。
今回これを記事にするにあたって、*Asterisk***さんにコンタクト取ろうと思ったんですけども、ブログの方からではなかなかコンタクト取れそうになかったので、もし見てらっしゃって「え〜」というのが有りましたらご一報頂ければと(汗)
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*Asterisk*** |
私はこのプライズ人形さんは持ってないのですけども、通常、人形さんの肌というのはテカテカしてまして、いかにもプラスチックーて感じなんですけども。
ご質問頂いた方曰く、
「わかりにくいですが、画像は
マットで明るくて ふわーっとした雰囲気でしょ? 幻想的といいますか?
どうやったら あんな表現ができるのでしょう?」
という事なんですけども。
でもって、その*Asterisk***さんのサイトの写真なんですけども。
まずは撮影方法がどうかっていう所からはじめなきゃならんわけですが。
私は実際にこの方の写真を撮影してらっしゃる所は拝見しておりませんけども、おそらくマクロレンズでデジタル一眼で撮影されてるのと、
殆ど自然光
(ストロボ発光させずに、外光を多く取り入れた条件)
で、室内で撮影されてるのではと。
もしくは、ストロボをバウンス
(ストロボの発光する方向を、直接被写体に向けず、白い壁などに向けて発光させて、間接光にすることによって、柔らかい光を被写体に当てる)
させて撮影してるのかな?という所がポイントだと思うわけです。
普通はストロボというのは一眼レフカメラに備え付けの物は被写体の方向しか向きませんので、バウンスさせるってのは出来ないのですけども、
ストロボの発光部分に、トレーシングペーパーとかティッシュを被せることでも近い効果は得られます。
でも1000円くらいでこんなものも売ってますので、めんどくさい方はこんなのを使ったら良いのではと。
本当は別付けのストロボだったら、色んな方向に向けて撮影できるので便利なんですけどね。
いかんせん高い。
でもって結構邪魔だったりして。
まあこういった工夫をすることで、通常はテカテカと光る肌の風合いやなんかも、光を間接光でふんわり当てる事で、マットな質感を保持してるという訳です。
で、写真の独特の雰囲気を作っているのに、手前と奥に相当ピンぼけがありまして。
それこそ目の一部分しかピントが合わないような被写界深度というのが、おそらくマクロレンズによるものなんだろうなと予想するのですが。
お花であるとか、小さな被写体向けのレンズなので、こういった綺麗なボケ足で撮影が可能なんですけども、実際には汎用性の高いズームレンズを持ってらっしゃる方が多いので、こういった独特の表現は難しいのです。
単焦点(ズーム機能無し)の、望遠レンズでも頑張ればこういう風合いで撮れない事ないですけども、こんな風に撮影しようと思うと、脚立にでも乗って、相当被写体と距離をとらないとこんな風には撮れませんし、光の調整もうまくいきません。
なんでマクロレンズ買ってください。
と言ってしまえば簡単なのですけども、今回はそんな風合いに加工できる方法を、ちょいと記事にしてみようっちゅうわけですね。
今回の加工させて頂く素材はこちら。
普通にコンパクトデジカメでも、一眼レフでも、普通に近接撮影すればこんな感じになると思います。
これは多分ストロボで撮影せずに、自然光で撮影したものだと。
ある程度はやわらかくなってますけども、どうしても肌の「ツルッ」とした部分は光ってしまいます。
それとピントもまあ普通。
ここからはフォトショップのCS3のアプリケーションメインで進めますけども。
アプリを知ってる人は「ふむふむ」と聞いて頂いて、
知らない人は「ほお、こないな事もできるのね」という具合に聞いて頂ければと。
まずは顔の肌の中で、光が白く反射してるとこを消してしまいます。
色んな方法があるんですけども、とりあえず元画像を複製して別レイヤーにし、それにスタンプツールでぺたぺた肌色をスタンプしていきます。
スタンプ自体の透明度は10%くらいで、あんまり何度もぺたぺた塗るのではなく、すーっとなでるように、馴染ませるような間隔ですればOK。
このあとでさらに綺麗にするので、ここでは多少ムラになっても良いです。
とにかくハイライトの部分を馴染ませるような感じで。
で、ある程度ハイライトが馴染んだら、次はさらに綺麗に馴染ませます。
ブラシツールに持ち替えて、一番上のパレットのモードを「比較:暗」、不透明度「100%」、流量「2%」で、サイズはちょい大きめのブラシで。
先ほど複製した写真のレイヤーの上に、もう一枚今度は新規の白紙のレイヤーを作って、そこにお化粧をしていきます。
マックさんだとオプションキー(ウインドウズだとAltキー)を押すと、ブラシがスポイトに変わりますので、それで馴染ませる肌色の部分になるべく近い、ちょっと明るい肌色をスポイトで選択して、それを薄く馴染ませていきます。
描画方法「比較:暗」というのは、スポイトで採った色より明るい所には塗りが適用されずに、暗い場所のみに色が乗るっていう描画ですので、自然に暗い箇所を明るくできるんですね。
描画方法が通常だと、上から明暗関係なく色が乗ってしまいますので、塗り絵になっちゃいます。リアリティーを殺さないために、こういう描画方法でお化粧するわけです。
ちなみにお化粧したレイヤーだけ表示させたのがこの写真。
どれくらい塗ってるのか、これで見れば一目瞭然かも。
で、ここまで出来れば、次は全体の色の調整。
基本元画像は残しておくので、調整レイヤーを作って補正します。
人形さんの肌というのも、人間の肌色とよく似てまして。
基本はその肌色を綺麗に滑らかにするように補正するのですけども。
まずトーンカーブ。
設定にもよりますけども、基本は逆S字カーブを描くように補正します。
トーンカーブは
「逆S字はアンダーに、S字はコントラストアップに」
補正効果がかかりますので、少し逆S字を意識して補正してやると、肌のふんわりした色合いがアップできます。
ですけどもやりすぎると他の色も大幅に変わってしまうので気をつけて。
次は色相・彩度。
トーンカーブである程度アンダー目に補正すると、全体の色素が薄くなったような、ちょいとモノクロがかったような白っぽい感じになりますので、その色の隙間を彩度を上げることでフォローしてやります。
今回はそのまま全体を19程、彩度アップ。
でもってこの時点での比較図。
比べるとどんだけ変わったのかよくわかりますねえ。
作業中はそんなにわかんないんですけどね。
今回はさらに、これにマクロレンズの効果チックな加工を施して、さらにさらにその上に質感を上乗せしてみましょうか。
まずさっき作った画像を統合して、一枚の写真にしたあと、写真のピントを合わせたい箇所に、円形選択範囲ツール適当に●を描いて、新規レイヤーの上で塗りつぶします。
で、これをフィルタ⇒ぼかし(ガウス)で結構大幅にぼかします
今回は100pxくらい。
このピントの合う部分てのは、もちろん物理的に辻褄があってないと駄目なもので、奥行きをよくよく考えながら黒の部分を決めましょう。
でないと幻想的になりすぎます。
で次に、背景を二枚複製して、同じ絵柄を3枚、黒のレイヤーの下に用意しておきます。
で、黒の塗りつぶした部分の選択範囲を、コマンド(ウィンドウズならCTRL)押しながらレイヤーパレットをクリックしてとって、それで先ほど複製した背景の、一番上をマスキング。
全レイヤー表示されてると何にも見た目変わりませんけども、そのレイヤーだけ表示するとこんなふうに。
これは写真の中で、ピントが合っている部分になります。
次はその複製した背景のレイヤーの、まだ触ってないほうのレイヤーに、部フィルタ⇒ぼかし(ガウス)を程よくかけて。
これもかけ過ぎは幻想的になりすぎるので、少し控えめに。
今回は20pxくらいかなと。
背景を複製した三つのうち、一番上がピントの合っている場所、その下がピントがボケている場所というふうに分けて、合成してしまうわけですね。
人形の印象的な、目の部分や唇、アクセサリーなんかの目立たせたい場所だけにピントが合った事を想定して作ると作り易いかと。
ちょっとマスクの作る場所がずれちゃったーという場合は、マスク自体にブラシツールでコチョコチョ白を塗り足してやれば、細かい修正も出来ますです。
さらにこっからもひとつ手間かけましょか。
この出来た画像もさらに統合して一枚の写真にしたあと、さらに複製して、同じ絵を用意してもらって、それにフィルタ⇒ぼかし(ガウス)で、適当にぼかします。
そのぼかしたレイヤーを、透明度を50%くらいにして、描画方法を「ソフトライト」にすると、シャドー部は少しつぶれて、ハイライトが浮き出て、ちょい印象的な写真になりますね。
で、最後に比較してみましょか。
一枚の写真でも、手を入れるとこんだけイメージが変わるってわけですね。
最終の写真では、上で加工したものにさらに目の所の青みを増して、ハイライトをわざと書き込んで透明感を出して、唇もおなじようにプルンとした感じにしてあります。
これで質問の感じになったかなー?
今回はこうやってソフトを使って、ご質問のように加工できる方法を記事にしたんですけども。実際フォとショップで加工といっても、様々な方法があるので、今回の方法がベストかどうかはわかりません。
なるべく簡単な方法でと思って書いたんですけど、もしわかんなかったらまた聞いて頂ければと思いますです。
ですけども、おそらく今回参考にさせていただいた*Asterisk***さんの場合は、撮影段階で色々設備や何かしらが違う・・というか、工夫されてるのかなあと思ったりしますね。
でもその辺は企業秘密的な事もあるかもしれないので、まあ今回は触れないとして。
写真というのはなかなか思い通りに綺麗に撮影すると言うのは難しくてですね。
希望通りに撮影できたとしても、もう一歩踏み込んだイメージに近づけるために、こういったソフトは大いに役立ちますです。
あんまりやりすぎるとウソの写真になっちゃいますので、その写真を使う目的にもよりますけども。でも方法としては知っておいても損は無いんではないかと。
この人形の写真にしても、最初の絵だと、うーん。普通という感じですが、加工して綺麗にイメージングしてしまえば、何となく壁紙にでも出来そうになってしまうという。
なんで写真はおもろいですよねー。
これに限らず、色んなデザインですとか、写真の加工ですとかの相談はお受けしてますので、「こんな事したいなー」とか「あんなんできひんのかなー」とかありましたら、またお気軽に聞いてくださいませ♪
あ、でも下ねたはご勘弁くださいね(汗)
このブログの上のタブの「About:Contact」に、連絡先も掲載しておりますので、どうぞお気軽にお願いします。
今回は写真を超超多用したのでものすごく重くなったんじゃなかろうか・・
まあたまにはいいかー♪
珍しくTipsな記事でした。
ではではー
.
こんにちは^^
返信削除今回の技法、大変参考になりました。
さすが、DTPマスターやね。
シロクマシロクマ言うてはるけど
やっぱ、すごい人や☆
いい仕事してますねー!!!
返信削除かくいう私も画像補正マスターですが(写真下手すぎて涙)
もっぱら最近はWEB用専門なんで、チョー適当にやっちゃってます。
DTP用は無理っす。。。プロにおまかせしますです。。。
彩度低めに補正するのが好きでやんす。
後、ぼかしは3段階くらいでボケボケー。。と☆
シロクマーo(≧∀≦)o
>chiicoさん
返信削除こにちわー
技法というほどのもんでもないですけどねー。
記事にしてみると意外と長くなるので、説明というのは本当大変なんやなあと人ごとのように思ってますです。
でも写真て全部一枚一枚ちゃうので、実際はケースバイケースが多くて(汗)
一個のやり方でうまくいけばええんですけどね。それが出来んのが辛いとこでもあり、私らがごはん食べれるとこでもあるわけですな。
何か画像でお困りがあれば何なりとお申し付けあそばせ♪
>NOAHNOORさん
返信削除いやいや、あなたのサイトの写真、すんげー綺麗なんすけど(汗)
って、いきなり飛ばし気味ですが。
サイト全体の色合いで印象を統一させる為には、彩度のバランスや色合いの調整は必須ですわね。
NOAHNOORさんのサイト(ブログぢゃないほう)見たときは、
「ほおー。やりよる」
と思ってましたですよ。はい。
あんだけ写真ぎょうさんあって、なおかつ全体の写真のイメージ統一は、そら撮影からやってるせいもあるかもしれませんけど、しっかりとしたコンセプションがないと無理無理無理〜ですからね。
そんな努力も無駄無駄無駄〜じゃなかったと言う訳ですな。
ジョジョじゃないです。
でもあのサイトはすんごい綺麗にまとまってますですよ。お世辞じゃなく。
伊達にサンバイザー装着してる訳ではないのですな。
シロクマァ======(`・ω・´)ゞビシッ!!